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blue skyの絵本箱(vol.05)
大人になって子どもの時好きだった絵本を見た時、『あれっ?この絵本の絵真っ黒だったっけ?』とか、『絵が動いて見えていたよ!!』なんてこと、感じたことありませんか?
そうなんです。子どもって、黒い絵に色付けしてお話を楽しんでいたり…、絵を動かしてお話を楽しんでいたり…、絵本の世界を自分の空想の世界で楽しむことができるんです。
子どもがもっている感性は、魔法使いみたいですね。次のページへめくる時のわくわくは、とてつもない想像力を生み出しているに違いないと思います。
想像力を育てることはとても大切なことだと思います想像力がきちんと備わっていれば、思いやりのある平和な世界が生まれ続けることと思います。
今のデジタル社会だからこそ、1ページ1ページを大切にめくる絵本の世界がとても必要なのではないでしょうか?
楽しい絵本
表紙を見て手を触れた途端にワクワク心が弾む絵本。遊び心満載の楽しい絵本を「blue skyの絵本箱」から選びました。
どれがぼくだかわかる?
文・絵/カーラ=カスキン
訳/よだ しずか
偕成社
まぶしい黄色に可愛らしい馬達の絵が浮き出たように描かれた表紙に先ずは一目惚れしてしまった絵本です。
本を開くと目の覚めるようなグリーン色を背景に様々な動物が登場してお母さんとぼくの「この中でぼくがどれだかわかる?」というやりとりが続くお話です。
ぼくが変身した動物にかわいいヒントが隠されていますので、それを見つけてお話を進めていくのがとても楽しい絵本です。
かしこいビル
作/ウィリアム・ニコルソン
訳/まつおか きょうこ
よしだ しんいち
ペンギン社
こちらも黄色い表紙の絵本です。かしこいビルって?何でしょう?
アニメーションのような…パラパラ漫画を連想させるようなタッチの絵本です。動きのある流れのある絵本ですのであっという間にページをめくり終えてしまいます。
クスッと笑ってしまう場面がありますよ。
こんにちはあかぎつね!
作/エリック・カール
訳/さの ようこ
偕成社
エリック・カールならではでのインパクトがあるみどりのきつねが表紙の絵本です。間違いなく面白いです。大人も見て興味深いですから、高学年のお子さんも楽しい時間を過ごせます。
『色』の不思議を楽しくエリック・カールの絵で体験することができます。
色の魔法の力…『ゲーテの色の輪』をこっそり理解させてくれる絵本です。反対色と補色のことがわかります。まるで科学館にでもきたような不思議な体験ができるのではないかと思います。
1ページ目で体験できた時、「何これ〜すごい!面白い!」って興奮気味に歓声が上がりますよ。
この絵本は、読み聞かせではなく、何人かで本を囲んで見るスタイルがとても楽しい時間を過ごすことができると思います。
光の旅 かげの旅
光の旅を読み、最後のページでひっくり返してかげの旅になる面白い仕掛けのある絵本です。見方がかわると違う絵になることにビックリします。
白黒の単調な色の絵とやや単調な文章で構成されていますが、この絵本の魅力に気がつくとしっかり惹きこまれてしまいます。
「朝=光」から始まって終わりまで行くと、ひっくり返して「夜=かげ」の世界が広がっていく。大人の方にも是非見ていただきたい1冊です。
旅の絵本
作/安野光雅
福音館書店
色んな場所の風景が事細かに描かれている絵本です。文はありません。細かな絵は見るたびに沢山の発見がありわくわくしてしまいます。
道はどこまでも続き、丘を越え、川を渡り、緑の牧草地があり、いたるところに森や泉が描かれていて、その森には鹿が住み川にはマスが泳いでいます。
旅がしたくなります。素敵な想像ができる絵本です。
昆虫の迷路
作・絵/香川元太郎
PHP
迷路シリーズから昆虫の迷路、サブタイトルは“秘密の穴をとおって虫の世界へ”です。
虫たちの世界の迷路を与えられたお題をクリアしながら進んでいきます。花園、庭、木、林、川、池に住む虫たちに出会いながら探検気分で楽しめます。
進化の迷路
作・絵/香川元太郎
PHP
迷路シリーズから昆虫の迷路、サブタイトルは“原始の海から人類誕生まで”です。
カンブリア紀、デボン紀、ジュラ紀、白亜紀、などが存在する進化の島を巡る迷路絵本です。
恐竜たちがたくさん出てきて恐竜好きさんにはもってこいの楽しい絵本です。
《カエルが出てくる絵本たちもどうぞ》
まとめ
遊び心満載の絵本で楽しい時間を過ごすことも素敵ですね。おはなしを読む前に導入で使っても良いのではないかな?と思います。
細かく書かれた絵を見ると、ドキドキわくわくが止まりませんね。