ヒヤシンスの花言葉と育て方(水耕栽培の時期と季節)漢字と英語で?

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ヒヤシンス

【Hyacinth】

春、花屋さんの店先や通りすがりの庭先でよく見かけ、ピンク、白、紫、黄色のゴージャスに咲き並んだ房状の美しい花を咲かせる植物が“ヒヤシンス”です。

小学校の頃に水栽培で育てた経験も手伝って、とても身近に感じる懐かしい思い出がたくさん詰まった花です。

上品で甘い素敵な香りなので、水栽培で部屋の中で花開くと癒されること間違いなしです。

ヒヤシンスとは

科・属名: キジカクシ科ヒヤシンス属
学名: Hyacinthus orientalis
和名: 風信子/飛信子(ヒヤシンス)
別名: ヒアシンス
英名: Hyacinth, Common hyacinth, Garden hyacinth, Dutch hyacinth
原産地: 地中海東部沿岸、ギリシャ、シリア、トルコ
開花期: 2~4月
花の色: 赤、ピンク、黄、白、青、紫など

ヒヤシンスとは、キジカクシ科・ヒヤシンス属に分類される球根植物です。草丈は大きいものになると50cmほどで、球根から茎を伸ばして生長します。

2〜4月の開花期になると、ピンクや白、青色をした香りのよい花を茎の先端にたくさん咲かせて穂のような形を作ります。

ヒヤシンスの原産地は地中海東部沿岸からイラン、トルクメニスタン付近です。16世紀にイタリアを経てヨーロッパに伝わり、その後の改良により2つの系統ができました。

日本には1863年に渡来し、一般に栽培されるようになったのは大正時代からです。

漢字と英語で

▪英語で Hyacinth

▪漢字で 風信子
ヒヤシンスの名前の由来は、ギリシャ神話の美少年「ヒュアキントス」が語源となっています。

ここから学名の「Hyacinthus orientalis」が生まれ、日本に伝来したタイミングで当て字の「飛信子」や「風信子」と漢字が当てられました。

花言葉

ヒヤシンス全般の花言葉
「遊戯」「スポーツ」「ゲーム」「遊び」「悲しみを超えた愛」
ヒヤシンスには、愛や勝負といった一見関係のなさそうな花言葉がつけられています。

これらの花言葉は、ギリシャ神話に登場する美少年・ヒュアキントスの逸話が由来となっています。ヒュアキントスは美少年で、太陽の神アポロンと西風の神ゼピュロスに愛されていました。

ある日、アポロンとヒュアキントスが仲むつまじく遊んでいる様子にゼピュロスは嫉妬し、意地悪な風を起こします。

その風の影響で二人が遊んでいた円盤がヒュアキントスの額に当たり、大量の血を流して死んでしまいます。そのとき流れた血から咲いた花がヒヤシンスだといわれています。

「遊戯」「勝負」といったヒヤシンス全般の花言葉は、ヒュアキントスが円盤投げに興じていたことから生まれたといわれています。

色別の花言葉


▪紫のヒヤシンス
「悲しみ」「悲哀」「初恋のひたむきさ」

紫のヒヤシンスの花言葉「悲しみ」「悲哀」は、死んでしまった美少年ヒュアキントスの伝説に由来します。

太陽神アポロンがこの花を見て「アイ、アイ(悲し、悲し)」と嘆いたことから、ヒヤシンスは悲しみのシンボルだといわれるようになりました。



▪赤いヒヤシンス
「嫉妬」

▪ピンクのヒヤシンス
「スポーツ」「ゲーム」「しとやかなかわいらしさ」

▪白いヒヤシンス
「控えめな愛らしさ」「心静かな愛」

▪青いヒヤシンス
「変わらぬ愛」

▪黄色いヒヤシンス
「あなたとなら幸せ」「勝負」

ヒヤシンス(風信子)の種類や品種は

ヒヤシンスは、オランダで開発された「ダッチヒヤシンス」と呼ばれる系統が主流です。そのほかにフランスで作られた「ローマンヒヤシンス」という系統もみられます。

ダッチヒヤシンス

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ッチヒヤシンスは、1つの細長い茎に、たくさんの花を咲かせる系統です。水耕栽培に利用されることが多く、一株鉢に植えるだけでもボリュームがあります。

ローマンヒヤシンス


ローマンヒヤシンスは、茎に付く花の数は少ないものの、1つの球根から数本の茎を生やします。花の香りがダッチヒヤシンスに比べて強く、丈夫で育てやすいとされています。

ヒヤシンスの育て方

ヒヤシンスの育て方は「土に植える方法」と、「水と液体肥料だけで育てる方法(水栽培)」の2通りあります。どちらの方法にも共通して、気温の低い環境で一定の時間を過ごさせることが開花のポイントです。

これは、ヒヤシンスが冬の寒さに耐えて春に花を咲かせるメカニズムをもっているからです。寒さにさらすことで冬がきたことを感じ、花を咲かせる準備を始めるからです。

球根を購入の際は、持ってずっしり重さのある栄養の詰まった球根で、お尻の部分に傷がついていない、カビが生えていない球根を選んでください。

水耕栽培(水栽培)


水栽培は、水と液体肥料、ガラスコップなどの容器を使ってヒヤシンスを球根から育てる育成方法のことです。

土での栽培であれば、球根を掘り起こして植え直せば再度花が咲きますが、水栽培では一度花を咲かせるとそれ以降は花が咲きません。

水栽培の場合、一度の開花に球根の栄養をすべて使い切ってしまうためです。水栽培にチャレンジする場合は「球根を使い切る」と思って取り組んでください。

水栽培に適した球根を選ぶときは、「ダッチヒヤシンス」を用いることと「芽出し球根」を使うことの2点を意識するとよいです。

水栽培をはじめる時期は、10~12月が適期です。

ヒヤシンスは花を咲かせるために多少の寒さに当てる必要があります。育てはじめてから少なくとも最初の1ヶ月のうちは、冷蔵庫に入れるかダンボールやアルミホイルで覆ってベランダなど屋外に置くかして、きちんと寒さに当てることが大切です。

汚れた水は球根が腐ったり、カビが生えたりする原因になります。最初は1週間に1回、根が生えてきたら月に2回くらいのペースで水を取り替える必要があります。

水を入れすぎてしまうと「根腐れ」を起こしてしまいます。「根腐れ」とは、完全に根が水に浸かってしまって呼吸ができなくなり、腐っていくことです。

ヒヤシンスの根が生えてきたら、最初は先端だけ水に浸かるようにし、伸びてきたら球根と根の間に1cmほどすき間が開くように水を入れましょう。

栽培をはじめてから約3~4ヶ月後の1~4月に花が咲き、その後約1ヶ月の間、開花したお花と香りが楽しめます。

まとめ


ヒヤシンスを水栽培すると、土で栽培したときには見ることのなかった根や花の生長過程を間近で観察することができて思い出も残せるのでとても楽しいです。

花が咲くと、ヒヤシンスの甘い素敵な香りで部屋の中が満たされるので癒し効果抜群です。



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