よもぎ〈Japanese mugwort〉
春になると、緑色のヨモギのふわふわ絨毯を至る所で見かけます。よもぎって…とても身近に存在する植物ですが、詳しいことはあまり知らないなぁと思い調べてみました。
よもぎとは
ヨモギは、キク科の多年草です。 別名モチグサ、エモギ、サシモグサ、サセモグサ、サセモ、タレハグサ、モグサ、ヤキクサ、ヤイグサです。
英語ではJapanese mugwortとも呼ばれるが英語のmugwortとは異なることがあります。
よもぎは太古の昔から「何にでもよく効く」といわれ、日本だけでなく、世界各地で薬草として使われてきました。「ふつ」、「血止草(ちどめぐさ)」と呼ばれる地域もあります。
海外では、女性の出産に関する効能が多く伝えられており、よもぎ属の学名「Artemisia(アルテミシア)」は、ギリシャ神話の狩猟と月の女神アルテミス(古くは山野の守護神、多産・豊穣の神ともされる)に由来するといわれています。
「ハーブの女王様」という言葉もよく目にします。よもぎは薬草の基本であり、全ての土台といっても過言ではないほど重要な植物だそうです。
よもぎ餅
蓬餅(よもぎもち)は和菓子の一種であり、「草だんご」とも言われます。
日本でヨモギといえば「草餅」を連想する人が多いのではないかと思います。地域によっては、「よもぎ餅」「よもぎ団子」と呼んでいます。
草餅にされるヨモギは、主に西日本では「上総蓬(カズサヨモギ)」東日本、北日本、山地など寒い所では「大蓬(オオヨモギ)」の2品種で、どちらも在来種です。
ヨーロッパでポピュラーなのは、和名「欧州蓬(オウシュウヨモギ)」という品種です。
品種により、若干成分や効能が違いますが、西洋でも東洋でも、古代社会の頃から肉や魚の薬味として、または生薬として使われてきた最古のハーブのひとつです。ドイツでは、クリスマスのガチョウのローストの定番の薬味になっています。
よもぎ餅の作り方としては、上新粉あるいは上新粉と白玉粉を混ぜたものに水と砂糖を加えてこねて生地とし、これを蒸して餅にします。
そして、この餅にヨモギをつき加えてから、適度な量に分けて丸めて作ります。この時に小豆の餡を包むことも多いです。
ヨモギの若芽には特有の爽やかな香りがあり、それが珍重され春先の和菓子を代表するものの一つとなっています(ヨモギは餅草とも呼ばれる)。
また、若芽を摘んでからゆでて乾燥させたものも出回っており、季節外れにはこれが使われます。
昔から草団子の材料や、成長した葉をお灸のモグサに利用していました。草もちなどには、柔らかく香りが良い早春の若芽が適しています。
よもぎ餅の作り方
美味しくヨモギの健康パワーをいただきましょう。
餅米 1合
水 90cc
ヨモギ(ゆでた状態) 30g
※お好みで※
あんこ 20g×個数
1、前夜に、餅米をたっぷりの水につけて吸水させます。
2、よもぎは丁寧に洗い、沸騰したお湯に塩を入れ、1〜2分、茹でて冷水ですすいで水を切ります。
3、水を切ったよもぎを細かく刻み、すり鉢で擦っておきます。
4、餅米をザルに上げて、良く水をきり、蒸し器で蒸し上げます。約40分(強火)
5、蒸し上げた餅米を餅つき機に入れてつきます。餅米がまとまり始めらヨモギを少しずつ入れて、餅をまとめます。手水を適宜使うと良いです。
6、つき上げた餅は、ビニール袋に入れてのし餅にしたり、餡を中に入れて丸めたり、きな粉にからめるなどお好みでお召し上がりください。
よもぎの見分け方
葉の裏面に産毛が生えていて、香りがよいものが本物です。
若葉は猛毒のヤマトリカブトに良く似ているの注意して下さい。
ヤマトリカブトは山地に生えていて、生長すると茎が高くなりますが、若葉の時は葉の形が「よもぎ」に大変良く似ています。分からない時は、絶対に触らない事。ヤマトリカブトは草のすべてが猛毒です。
よもぎの花言葉
若い柔らかい葉を摘んで食べるので、野菜としての旬は「春先」です。が、花期は、葉がすっかり厚く濃い緑色になった晩夏から秋の頃です。小さな淡褐色の花をひっそり咲かせるので、目立ちません。そんなよもぎの花にはとても穏やかな花言葉があります。
▪️ヨモギ全般の花言葉
『幸福』
『平和』
『平穏』
『夫婦愛』
『決して離れない』
▪️西洋の花言葉
『happiness(幸福)』(英)
『glück(幸運)』(独)
『fidélité(忠実さ)』(仏)
『amour constant(永遠に変わらぬ愛)』(仏)
まとめ
よく知っていると思っていたよもぎでしたが、調べてみると知らないことがたくさんありました。
よもぎの花言葉は、とても穏やかで素敵な言葉ばかりでした。
コメント
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返信が大変遅くなりまして申し訳ございません。
当サイトの画像引用の件、確認いたしました。
記事をご覧いただき、そしてご連絡いただきありがとうございました。