目次
ディモルフォセカ
春の花壇に、マーガレットのような、ガザニアのような…とても可愛らしく咲き開いている花、ディモルフォセカ。
ディ モルフォセカの花の色は、淡く優しい色で、春の日差しにピッタリの花です。
ディモルフォセカとは
学名: Dimorphotheca sinuata
和名: アフリカ金盞花(アフリカキンセンカ)
別名: ディモルフォセカ
英名: Cape marigold, Dimorphotheca
原産地: 南アフリカ
旬の季節: 早春~初夏
開花時期: 2月~6月
ディモルフォセカは南アフリカ原産の一年草です。長い花茎の先に一輪つけ、中央の筒状花のまわりに舌状花が付き、太陽に当たると直径が、約7cm~10cmほどのやや大きめな花が咲き、日が沈むと閉じる性質があります。
花色でさまざまな種類の品種が出回ります。オステオスペルマムとの交雑種もあり、区別が難しくなっています。
ディモルフォセカとオステオスペルマム
ディモルフォセカによく似た花に同じキク科のオステオスペルマムがあります。オステオスペルマムは熱帯アフリカ原産でその園芸品種は「アフリカンデイジー」とも呼ばれます。
〈オステオスペルマム〉
近縁のディモルフォセカとの交雑種もあり区別は難しくなっていますが、一般にオステオスペルマムは多年草、ディモルフォセカは1、2年草とされています。
花言葉
ディモルフォセカ全般の花言葉
「富」「豊富」
シルクのような高貴な光沢のある花びらを持つディモルフォセカ。花言葉の「富」「豊富」は、金貨のように輝く鮮やかな黄色の花にちなむともいわれます。
花名の由来
属名の学名「Dimorphotheca(ディモルフォセカ)」は、ギリシア語の「dimorhos(2つの形)」と「theca(箱)」が語源となり、形が異なる2種類のタネ(角張っているタネと薄い円盤状のタネ)があることに由来します。
和名のアフリカ金盞花(キンセンカ)は、この植物が南アフリカ原産で花姿がキンセンカに似ていることにちなみます。
英語では「Cape marigold(ケープのマリーゴールド)」などと呼ばれます。
ディモルフォセカの育て方
秋まき一年草ですが半耐寒性なので、春に出回る苗を購入するのが手軽です。
日当たりと水はけのよい場所が必要で、日照不足では花つきが悪くなり花も開きにくくなります。湿った環境にも弱く、軟弱になり根ぐされを起こしますが、やせ地でも育ち乾燥にも強いです。
《鉢植えの場合》
9月中旬から3月までは日当たりのよい場所で管理します。12月から2月は霜よけを行うか、室内に取り込んでください。
4月から6月上旬までは日当たりのよい場所でもよく育ちますが、半日陰で管理したほうが花を長く楽しむことができます。
《庭植えの場合》
軒下など雨が当たり難く日当たりと水はけのよい場所を選んで植えつけます。12月から2月までは霜よけが必要です。
種まき
タネが大きめなため、タネまきしやすいのも特徴です。
適期は9月中旬から10月です。タネが隠れる程度に覆土し、本葉が2~4枚出たら、3~3.5号ポットに移植してください。
(寒さの保護が必要なので育苗もやや難しいです。霜が降りないような暖地では容易になりますが、初心者は春に苗を買った方がよいようです。)
定植
3月中旬~下旬に花壇やプランター定植します。根鉢をくずさずに植えつけます。深植えにしないよう気をつけてください。
植えつけは日当たりのよい場所で、土は水はけのよい弱アルカリ性にして、堆肥か腐葉土をすき込んでおきます。開花中は月に2~3回液体肥料を施します。
花後の6月には枯れてしまいます。
管理
花がらは随時摘み取ります。ディモルフォセカ日が当たっている間だけ開花するため、晴れている日に閉じている花は終わっているので摘み取っておきます。
寒さには比較的強いですが、念のため冬は強い霜を避けて陽だまりに置きます。
水やり
鉢植えは9月から11月と、3月から6月は、土の表面が乾いたらたっぷり与えます。
12月から2月は、土の表面が乾いたら少量与えてください。
肥料
定植時に緩効性肥料を控えめに与えます。
9月中旬から5月まで、緩効性化成肥料と液体肥料を施します。液体肥料を施す目安は、2週間に1回です。
病害虫
アブラムシが発生することがあります。春、新芽につきやすいので見つけしだい防除します。冬の間に早めに防除しておくと、春以降の発生が少なくなります。
灰色かび病が3月から6月に発生します。発生を防ぐため、花がらと枯れ葉をこまめに取り除きます。
《春の白い花へはこちらからどうぞ》
まとめ
ディモルフォセカは、早春から初夏まで咲き続けるとても華やかな花で種類も豊富であり、オステオスペルマムととてもよく似ていることがわかりました。