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羽衣ジャスミン
【Pink jasmine】
毎年、ゴールデンウイーク間近の季節になると、羽衣ジャスミンの壁を仕立てたお宅が通勤途中にあります。
春になって葉が茂り、ピンク色のつぼみをつけて、花を咲かせるまで毎日の通勤路で楽しく観察させていただいてます。
家主さんは、私がこんなにも熱心に観ているなんてご存知ないのでしょうけど…( *´艸`)
花を咲かせると、辺り一面ハゴロモジャスミンの香りが漂います。少しきつめの香りですが、私は好きです。苦手な方もいらっしゃるかもしれないですね。
そんなハゴロモジャスミンについて花言葉や育て方を調べてみました。
ハゴロモジャスミンとは
分 類: モクセイ科 ジャスミナム属(ソケイ属)
原産地: 中国雲南省原産
別 名: ジャスミナム・ポリアンサム、ツルジャスミン
日本名: シロモッコウ
開花期: 4月~5月 下旬
状 態: つる性植物・半常緑
つる長: 1m-3m
誕生花: 4月 22日
耐寒性: やや弱い
耐暑性: 強い
ハゴロモジャスミンは真っ白な花色と甘い香りがすることが特徴で開店祝いや母の日のギフトに人気のある植物です。
ジャスミンは半耐寒性のつる性植物です。純白の小花とつる性の曲線のある茎があり、花が開くにつれて甘い香りが強いです。
ハゴロモジャスミンの花びらは白い羽衣のようです、欧米などでは聖母マリアを連想させる美しい気品の象徴として愛されています。宗教的には、キリストが十字架で処刑されたとき、もともとピンクだったハゴロモジャスミンの花が悲しみのあまり、白く色あせたという言い伝えもあります。
ハゴロモジャスミンのクレオパトラも愛した香り
香りの王はジャスミン、香りの女王はバラといわれるように、ジャスミンには素晴らしい芳香があり、香水としてよく知られています。
花が満開になると遠くまで香りを漂わせ、この芳香と花つきのよさや強健な性質から人気も高いです。
強い芳香が愛らしさを際立たせてくれます。香気成分のジャスモン酸メチル系の香料は工業的生産法が確立されていて安価に入手可能です。
栽培の歴史は古く、古代エジプトですでに行なわれていました。あのクレオパトラも愛した香りとして知られています。
羽衣ジャスミンの語源
ペルシャ語の「ヤーサマン」から、
アラビア語の「ヤーサミーン」⇒「フランス語の「ジャスマン」⇒英名の「シャスミン」になったといわれます。
別名は「Winter jasmine(ウインター ジャスミン)」、または「Pink jasmine (ピンク ジャスミン)」といわれます。
そして、ジャスミンの仲間で群れるように咲く純白の花を羽衣にみたて、「ハゴロモジャスミン(羽衣ジャスミン)」となったとされます。
ハゴロモジャスミンの育て方
ハゴロモジャスミンの特徴
半常緑性という一年間緑の葉や茎が楽しめる植物の一つであることが特徴です。つるがどんどん伸びてくるので、しっかり支柱を立ててつるがからまらないように注意が必要です。
ハゴロモジャスミンは、茎の先に1㎝ほどの淡い紅色を帯びた白い小花が30~40程の花がまとまって、株を埋め尽くすようにして咲きます。
つぼみの状態では薄いピンクや薄い紫色をしていますが、開花後は白色で、強く甘い香りと優しい白い小花の花姿は毎年楽しむことができます。
ハゴロモジャスミンの管理
日の当たる場所で管理します。直射日光は葉焼けの原因になるので避け、室内で育てる場合はレースのカーテン越しの明るさが良いです。
戸外に出す場合は、半日陰や日なたに置き、雨の日や冷風の当たる日は室内に取り込むことをおすすめします。
水やりは、土がしっかり乾いたことを確認してからたっぷりと与えます。花のつぼみがつきはじめたら水をぐんぐん吸うので注意して与え、水切れしないように気を付けてください。また、乾燥に弱いですので、葉の状態を見ながらこまめに霧吹きで保水してください。
ハゴロモジャスミンの剪定方法
成長期の春から夏にかけて、つるがぐんぐん伸びてきます。順調に育てば秋には新芽が出てきます。
新芽が育ちやすいように、夏のうちに剪定作業を済ませます。(生長期つるを切ると、翌年の新梢の出が翌年になり開花が遅れるので、伸びたつるは切らずに誘引して伸ばしていきます)。
全体のバランスを見ながらひょろひょろと伸びきってしまっているつるの部分を間引いていく(切り戻していく)ことで剪定作業を行います。
メインのつるの部分から横にはみ出していくように育ってきたつるの部分を細かく切りとります。思い切ってもともとの枝の長さの半分もしくは3分の2程度切ってしまって構いません。
花の開花が終わってすぐにこの作業を行うことで、次の年に花が咲きやすくなります。秋に剪定を行うと翌年花がつきにくくなるので注意しましょう。
ハゴロモジャスミンの花言葉
ハゴロモジャスミンの花言葉
「愛らしさ」「優美」「素直」「温和」「無邪気」
可憐な白い小花としなやかなつる性のグリーンの花姿はまさに老若男女に好かれる愛らしさがあります。純白の美しさから、ウェディングシーンに使われることもよくあるようです。ジャスミンの芳香は幸せの香りともいえるかもしれません。
▪ハゴロモジャスミンは3月24日の誕生花です。
ジャスミンティー
ジャスミンの香気を手軽に楽しむ方法として、ジャスミンティーがあります。香りだけでなく、栄養素も摂ることができます。花茶の種類の中でもクイーンと呼ばれます。美肌効果があり、ビタミンC、ビタミンE、ミネラルが豊富です。ジャスミンティー3杯にはりんご1個分のビタミンCが含まれます。
乾燥肌、敏感肌、老化肌にも効果が期待できます。継続して飲むことで、常にビタミンとミネラルを効率よく摂取することが出来ます。女性ホルモンを整える効果もあるので、ホルモンバランスによる肌への影響も軽減されます。ジャスミンティーで愛らしさを手にしましょう。
ハゴロモジャスミンはインドでは愛の花
ハゴロモジャスミンは、インドでは愛の花のシンボルです。
花嫁はジャスミンの花輪で髪を飾り、恋人から贈られたジャスミンの花を髪に編み込んで変わらぬ愛の証しとし、私はあなたについていくという気持ちを表します。白い花と花嫁の姿は清楚で可憐です。
《春の可愛い花のある風景はこちらからどうぞ》
まとめ
ジャスミンの甘い香りと清らかな花姿に「癒されること間違いなし」です。