目次
赤い実
寒空の中に赤と緑の彩りを添えてくれる植物。
赤い実と葉の緑色でクリスマスムードを高めてくれ、更に、お正月飾りにかかせない赤い実。
丸っと艶っとした赤い実を見ているだけで幸せな気持ちになれます。
冷たい風に冷やされた体にほっこり温かさを与えてくれる赤い実。ほんとに可愛い!
私が最近出会った赤い実たち
モチノキの実
本州中部以西から九州沿海の山地に分布する常緑樹。
(少しずつ赤く色付きます)
雄株と雌株があり雌株は花後に径1cmほどの丸い果実を付け、秋に真っ赤に熟します。
たくさんの赤熟した果実を付けたモチノキは光沢のある濃緑色の葉と相まって美しく、少しクリスマスカラーをイメージさせます。
樹皮から鳥もちを作ることができ、これが名前の由来ともなった。
誕生花: 12月19日
花言葉: 時の流れ
ウメモドキ[梅擬き]
雌雄異株である。
葉の脇に淡い紫色ないし白の小さな花をつけます。
花の後にできる実は球形の核果(水分を多く含み中に種が1つある)で、秋には真っ赤に熟する。
実の色が黄色や白の品種もあります。
和名の由来は梅に似ているということでこの名前がつけられたようなのですが、似ているかには諸説あります。
俳句の季語は秋です。
花言葉: 明朗、知恵
マユミ
マユミが属するニシキギ科のニシキギの名は、錦のような紅葉の美しさから名づけられました。
その仲間のマユミも秋になると、茶色がかったオレンジ色に紅葉します。
とても美しい落葉低木です。
朱色がかった赤色の四角い果実で、熟すと中から、紅オレンジ色の仮種皮(かしゅひ)に覆われたタネが現れ、落葉後も残ります。
マユミは日本に自生する植物なので、栽培は容易で、病害虫もほとんどなく、日なたに植えれば、毎年美しい紅葉と果実を楽しむことができます。
木の質は緻密で、粘りがあり、古くはマユミの木で弓をつくったことから「真弓」と呼ばれるようになったといわれます。
現在でも将棋の駒などの材料として利用されます。
なお、マユミは、雌雄異株とする情報もありますが、雌しべが短い花をつける個体があり、結実しにくい傾向があるだけなので、雌雄同株とするのが妥当です。
爆蘭 (はぜらん)
三時草(さんじそう)、花火草(はなびぐさ)
(Coral flower)
南アメリカ原産のスベリヒユ科ハゼラン属の一年草で夏から秋にかけて、茎頂部分に大きなピンク色の円錐花序を出す。
葉は野菜としても栄養価が高くほうれん草の代用として用いられる。根は中国やインドネシアで薬用とされ、肺結核などに効果があるとされる。
昼過ぎから夕方まで小さいピンク色の花を咲かせるのでサンジカ(三時花)とも呼ばれる
たくさんの花と実の様子が花火に似ているから花火草(はなびぐさ)とも呼ばれる
赤い実をたくさんつけ褐色で球形の小さな実がサンゴ(コーラル)のように見えることから英名をコーラルフラワー(Coral flower)と呼ばれる
・小さく丸い実の中に小さい黒いタネが
いっぱい入っている。
・「爆」の「爆ぜる(はぜる)」には「はじけて開く」という意味がありふくらんだつぼみがつぎつぎと開花する様子を表現した名前。
千両
千両といえば、同じような植物の「万両」と並んで、和風の日本のお庭には欠かせない植物。
正月には、お正月飾りや生け花にも使われている日本の縁起木のひとつです。
生け花や飾りで彩を感じさせてくれる赤、黄色の実は冬から翌年まで長く鑑賞することができます。
千両とは、もともとは山林の湿った半日陰で自生していた植物でした。特に冬に鮮やかな実をつけるので、花の少ない冬場には、貴重な正月の縁起物とされています。
常緑性なので、お庭に一年中緑を感じさせてくれます。
千両の意味は、文字通り貨幣の「千両」のことを表しています。このほかに、万両や百両もあります。このなかでも千両の草丈は、高さ50~80cm程度で低木です。
万両
冬に付ける光沢のある赤い果実と緑色のコントラストが美しい。
「万両」という、いかにもたくさんのお金をほうふつとさせる名前で、正月用の縁起木として親しまれています。
日本では江戸時代から栽培されており、多数の園芸品種が存在します。
日本(主に関東より南)、朝鮮半島、中国、台湾、インドなど、広い範囲に分布する常緑性の樹木です。
暖かい地方では2m近くの樹高に達することもありますが、だいたい1m内外に収まる低木で林の下など、半日陰で湿潤な環境を好みます。
赤実が基本種ですが白実のシロミノマンリョウ、黄実のキミノマンリョウなどなどが知られています。また、葉に斑のはいるものや葉の形の変わったものなど園芸品種も多数存在します。
南天
音が「難転」即ち「難を転ずる」に通ずることから、縁起の良い木とされ、鬼門または裏鬼門に植えると良いなどという俗信があります。
福寿草とセットで、「災い転じて福となす」ともいわれる。
また、江戸の百科事典「和漢三才図会」には「南天を庭に植えれば火災を避けられる」とあり、江戸時代はどの家も「火災除け」として玄関前に植えられました。
(少しずつ赤く色付きます)
赤い色にも縁起が良く厄除けの力があると信じられ、江戸後期から慶事に用いるようになった。
トイレの前にも「南天手水」と称し、葉で手を清めるためなどの目的で植えられました。
葉は、南天葉(なんてんよう)という生薬で、健胃、解熱、鎮咳などの作用がある。
葉に含まれるシアン化水素は猛毒であるが、含有量はわずかであるために危険性は殆どなく、食品の防腐に役立つ。このため、彩りも兼ねて弁当などに入れる。
薬用でなく、食あたりの「難を転ずる」というまじないの意味との説もあり、当初から、殺菌効果があると分かって赤飯に添え、厠(手洗い)の近くに植えられたのかは定かではない。
花言葉: 私の愛は増すばかり・良い家庭
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まとめ
赤色には『不吉なモノや穢れを遠ざける魔除けの効果』があると考えられています。
一方で白色には『清純で聖なる色』とされ、こちらも悪いモノを遠ざける色だと考えられています。
赤い実、愛らしいだけではなくクリスマスから年末年始に
ぴったりの意味を持つ実なのですね。