梅の花/梅・種類【飛梅(大宰府)】花言葉・開花の季節・時期・英語で?

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梅の花


春が近づいてきたけれど、まだまだ肌寒さを感じる季節に和の趣を全開に香り高く花を開き始める梅の木。空気の澄んだ季節がとてもよく似合う清楚な美しい花です。

今日では、花見といえば桜の花ですが、奈良時代以前は梅の花だったそうです。花見が桜の花になったのは、江戸時代以降からなのだそうです。

梅【Plum blossom】

梅(ウメ)は中国からかなり古い時代に薬用として渡来しました。梅(ウメ)の樹高は10mに達しますが、3~5m程度で栽培され、古くから花、香り、果実の3拍子揃った春を告げ、全国各地で植栽され広く親しまれています。

ウメは、バラ科サクラ属の落葉高木です。またはその木の果実のことです。花芽はモモと異なり、一節につき1個となります。モモに比べて開花時の華やかな印象は薄いです。

ウメは中国原産の花木で、朝鮮半島を経由して日本に渡ってきたといわれています。正確な渡来時期はまだわかっていませんが、『万葉集』では100首を超える歌が詠まれていることから、奈良時代にはすでに栽培されていたようです。

平安時代、菅原道真が愛した花としても知られ、道真とその神格化である学問の神、天神のシンボルとしてもウメが使用されています。菅原道真は生前、梅をこよなく愛していました。幼少期から親しんでいた和歌や漢詩でも、梅が登場する作品がいくつも残っています。

・梅の花 紅の色にも 似たるかな 阿呼がほほに つけたくぞある
・ふる雪に 色まどはせる梅の花 鶯のみやわきてしのばむ
・東風ふかば にほひをこせよ 梅の花 あるじなしとて 春なわすれそ

この「東風ふかば~」という歌は、菅原道真が太宰府へと左遷される時に自宅の庭の梅の木を想って詠んだものです。「春風が吹いたら香りを風に乗せて届けてくれよ、梅の花。主人がいないからといって春を忘れるなよ」という意味の歌です。

そしてその想いが届いたのか、京の都から一晩で太宰府まで梅の木が飛んできた、という伝説が「飛梅伝説」です。太宰府天満宮の境内にあるご神木「飛梅」が、まさにこの伝説の梅の木なのだそうです。飛梅は境内の梅の木の中で、一番早く開花するのだそうです。

菅原道真が梅に対する想いが伝わってきます。境内に梅が多いことに納得です。

【太宰府天満宮『飛梅』】

梅の花の特徴

5枚の花弁のある1センチメートルから3センチメートルほどの花を葉に先立って咲かせます。花柄が無く、花びらの先が丸く可愛らしく咲くのが特徴です。花の色は白、またはピンクから赤です。

花を長く楽しめるのが梅の良さであり特徴でもあります。

開花時期

一般的に梅の花は1月から4月が開花時期となります。地域によって開花時期が異なります。早く咲くところから遅く咲くところまで、3か月かけて全国的にゆっくり咲きます。

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暖冬などの年には1月ごろに満開になることもあります。花梅は1〜3月に、実梅は2〜3月に咲きます。

開花日の平均月
1月中旬…沖縄地方
1月末…九州地方から四国地方、北陸地方の一部関東地方の太平洋側の地域
2月末…中国地方から近畿地方、北陸地方の一部、関東地方北部、東北地方南部、太平洋側
3月…北陸地方、東北地方の一部
4月…東北地方
4月下旬~5月…北海道地方

品種によっては12月から咲き始める早咲きのものもあり、
早咲きの品種はお正月の寄せ植えに使われたりします。

春の季語の花で、季語の種類は、白梅、紅梅、薄紅色など豊富です。

花言葉

『高潔』
高潔とは「心が気高く、清らかなこと」です。梅といえば、昔から神社や公的な施設によく植えられています。それは梅が清らかな雰囲気を感じさせるからです。

『忠実』
忠実という花言葉は、菅原道真に関する「飛梅伝説」という話が由来しています。平安時代の貴族であった菅原道真は、朝廷内での抗争に負けて、九州の大宰府へ左遷されることになりました。

道真は花が大好きで自宅の庭には梅の木、桜の木、松の木がありましたが、この花たちとも別れざるをえませんでした。
道真がいなくなってから、庭の桜の木は悲しみのあまり枯れてしまいました。

残った梅と松の木は、道真の後を追って空を飛びます。ところが松は途中で力尽きて、摂津国八部郡板宿近くの丘に根をおろしました(これは「飛松伝説」と呼ばれています)。

最後まで飛んだ梅は、大宰府まで飛んでいき、無事道真のもとに降り立ったそうです。この梅たちの道真への忠誠心から、「忠実」という花言葉ができたと言われています。

『忍耐』
梅が冬にも育ち、1〜3月のまだ厳しい寒さが続き中で咲く姿が由来しています。

紅梅の花言葉は「優美」
白梅の花言葉は「気品」

2月1日の誕生花です。

まとめ


桜と趣の異なる清らかな美しさをもつ梅。原産の中国から日本には薬用として渡来しました。梅は開花期間が長いのでお花を長く楽しめるところがとてもいいです。

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