ポピー(ヒナゲシ)の花言葉・オレンジ、赤、ピンクの花・シード・英語

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ポピー

【Corn poppy】

春本番の暖かな陽気が続くようになると、桜からバトンを引き継いで、道端で散らちらほらと見かけ目に入ってくる、オレンジ色の可愛いふわふわの羽衣のような花びらの花が、ポピーです。

どこからか種が飛んできたのでしょうね?いろいろな場所で、このふわふわの花たちに出会い癒されます。

そんなポピーについて花言葉や特徴を調べてみました。

ポピーとは


ケシ属はポピーもケシも含めて60種以上あります。ヨーロッパからアジアにかけての寒帯から温帯が原産地で、日本にも利尻島に固有種があります。店頭に出回っている園芸種のほとんどは外来種ですが、帰化して野性化しているものも多くあります。

分類: ケシ科ケシ属
学名: Papaver パパウェル(属名)
和名: 雛罌粟(ヒナゲシ)(P. rhoeas ロエアス)
    シベリア雛罌粟(P. nudicaule ヌディカウレ)
    鬼罌粟(オニゲシ)(P. orientale オリエンタル)
別名: 虞美人草(グビジンソウ)、コクリコ ※ヒナゲシの別名
英名: Corn poppy, Corn rose, Field poppy (P. rhoeas)
    Iceland poppy アイスランドポピー(P. nudicaule)
    Oriental poppy オリエンタルポピー(P. orientale)
開花時期: 4~6月 春の花
花色: 赤、白、黄、ピンク、オレンジなど
草丈: 20cm~1m 
花持ち期間: 1~3日
原産地: ヨーロッパ、アジア

ポピーの和名は「ヒナゲシ」と、紹介されることが多いですが、ヒナゲシは一品種の名称で、世界ではケシ科ケシ属の植物、場合によってはケシ科の植物全部を「ポピー」と呼んでいます。

アヘンの原料成分となるモルヒネが含まれる品種も、ポピー中の一種です。日本ではこちらを「ケシ」と呼んで、園芸種のポピーと区別しています。

モルヒネは、厳重な管理のもとに医療に活用されますが、古代文明の頃は民間の睡眠薬としてポピーが日常的に利用されていました。

属名の学名「Papaver」は、ラテン語の「papa(おかゆ)」が語源ですが、これは、赤ちゃんをよく寝かせるために、ケシの汁入りおかゆをあげていたことに由来しているそうです。

麻薬が違法で、ケシの栽培や所持が禁止されている現代の日本からすると驚きの由来ですね。

ポピーの花言葉


ポピーは茎などを傷つけると白い乳液が出ます。この液にはアルカロイド成分が含まれ、多くは古代から薬用として利用されてきました。

特にモルヒネの鎮痛・鎮静作用はよく知られており、花言葉の多くもそこに由来します。

ポピー全般の花言葉

『いたわり』『思いやり』『慰め』
『恋の予感』『陽気で優しい』

色別の花言葉

▪赤花の花言葉
『慰め』『感謝』『喜び』

▪ピンクの花の花言葉
『いたわり』『思いやり』『恋の予感』『陽気で優しい』

▪オレンジ花の花言葉

『いたわり』『思いやり』『恋の予感』『陽気で優しい』

▪黄色花の花言葉

『富』『成功』

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▪白花の花言葉

『眠り』『忘却』

ポピーの種類

アイスランドポピー


「ポピー」と聞いて思い浮かべる花は、アイスランドポピーという種類です。

3月~5月頃、赤やオレンジや黄色やピンクなどの、鮮やかな色の花を咲かせます。

「シベリアひなげし」という和名があり、暑さに極端に弱い種類で夏を越えることは不可能なのだそうです。

オリエンタルポピー


花径が20cm近くになるほどの大きさが特徴で、迫力があります。

フリルのように咲く花や、フリンジ咲きの花、花弁も4~6枚の花から八重咲きの花があり多くの品種が育成されています。

ブルーポピー


ブルーポピーとは、標高3,000m以上の山岳地帯でしか見られない珍しい花です。

特徴である青い花は「ヒマラヤンブルー」と呼ばれています。

自生するブルーポピーは登山家しか見られないと言われています。高所で短期間しか見られない貴重なプルーポピーを一目見ようと、トレッキングへ行かれる方も多いそうです。

長実ひなげし

長実ひなげしは、紅色やオレンジ色の花を付け、果実が細長いことから名前がつきました。

拡散力、繁殖力が高く、一つの鞘から1,000~2,000個の種子を放出します。その繁殖力は他の植物、微生物、昆虫、動物などに影響を与えるとされ、少しやっかいな花として認識されています。

シャーレーポピー

シャーレーポピーは、花びらに紙を揉んだような皺があり、高さが40~60㎝と他のポピーよりも背の高い種類になります。


ポピーシード(ケシの実)

【poppy seed】
ケシ(罌粟(けし)、芥子(けし))の実は、昔から料理、菓子などの香味づけに使われてきました。

ケシの未熟な果実にはアヘンが含まれていますが、熟したのちにできる種子ポピーシードには麻薬性はありません。

種子の色は白色、青色、黒色と様々ですが、黒いものが多く、煎(い)ったり焼いたりすると香ばしい香りを出します。

パン、クッキー、巻き菓子、ケーキなどの焼き菓子に、また粉末にしてコーヒーケーキやパイの詰め物にも用いられます。

種子は油を50%以上も含みますので、食用油、また油絵の具用のけし油として使われています。

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まとめ


ポピーには様々な品種があることがわかりました。

店頭に出回っている園芸種のほとんどは外来種ですが、帰化して野性化しているものも多くあるそうなので、道端でよく目にするのはこの野生化したものなのですね。


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