ひな祭り
知り合い宅に伺うとなんとも素敵なお雛様に出会いました。
その雅なお雛様は博多人形だそうで、とても趣のある厳かな雰囲気を醸し出していました。触ってみたいけれど、恐れ多くて触れないというような、高貴な空気を作り出していました。
そんな博多人形について調べてみました。
博多人形とは
福岡県の伝統工芸品の一つで、福岡市の博多地区で作られてきました。現在では博多地区外でも多く製作されており経済産業大臣指定伝統的工芸品の一つです。
博多人形は土人形です。博多近郊の粘土を原料とした素焼の人形に,貝の粉や泥絵具で着色したものです。
慶長5 (1600) 年黒田長政が福岡城築造のとき,瓦職人正木宗七が余技に人形を作って献じたことに起源といわれています。
文政年間(1818‐30)4代宗七のとき親交のあった人形師,中ノ子吉兵衛が宗七焼の陶芸の技法を生かして土人形を製作し,今日の博多人形の始祖となりました。
制作工程には,型作り,生地作り,焼成,彩色などがあり熟練を要します。伝統に裏づけられた優美な美術工芸品として,今日も人気を博しています。
1890年(明治23年)の第3回内国勧業博覧会と1900年(明治33年)のパリ万国博覧会に出品され、その名は国内のみならず、海外でもたいへん話題となりました。
博多人形の種類
・美人もの
博多人形を代弁するジャンルとして知られていますが、時代の美人の移り変わりにより、人形の表現も大きく変化しています。
・縁起もの
恵比寿、大黒天などの七福神。福助、お福などが有名です。
・童もの
美人ものと並んで、時代の変化をとりいれた表現がためされているジャンルです。
・道釈もの
仏教や、道教にまつわる説話に題材をとります。十牛図になぞらえた牛乗りの少年などがあります。
・玩具
箱庭道具、おはじき、土笛など。
「古形博多人形」と「現代博多人形」の2つがあります。
雛人形を飾る場所
ひな人形を飾る場所も風水的にはいろいろあるようです。
風水的に良い方角
雛人形を飾った方が良い方角は、「東南~南、または東」のどちらかです。これは、この方角が神棚を置くのに適しているからです。
雛人形は、「子供の厄を身代わりに受ける」といった意味合いも持っています。その為により清らかな場所がおすすめです。
反対に雛人形を置いてはいけないとされているのは「北」の方角です。絶対にダメという訳ではないものの、あまり縁起が良くないといわれています。
直射日光が当たると雛人形が日焼けしてしまいますので、できれば日光が当たらない場所に置くと良いです。
置かない方が良い場所は?
風水的な観点から、「玄関に人形を置くと入ってくる運気が人形に吸い取られる」として、雛人形を玄関に置かない方が良いとされています。
小さな一段飾りですと玄関の棚の上に飾りたいと思うかもしれませんが、なるべく玄関は避けておく事が無難です。
玄関だけではなく寝室も風水的には良くありません。「一緒に寝ている人の良い気を吸ってしまう」ので、避けるべきと考えられています。
他にも湿気の多い場所や、エアコンの風が直接雛人形に当たってしまう位置も人形が傷むので良くありません。
風水的に良い場所は?
風水的に雛人形を置くと良い場所は、リビングです。これはリビングという明るく人の活気のある場所が吉である、という考え方からです。
リビングが北の方向に作られているという事もあまりないかと思いますので、雛人形はリビングの東南~南、または東向きに置くと良いです。
《マルティグラスについてこちらもどうぞ》
《切子についてこちらもどうぞ》
まとめ
博多の街角で人々は人形師の鼓動に出逢う事ができます。
博多の街のあらゆる所でレリーフや催事、施設などが存在します。それぞれの歴史や背景を知ることによって博多に根づく博多人形への熱い思いが伝わってきました。
ひな祭りは女の子にとって大切な日であり、成長を見守る欠かせない節句です。雛人形の飾り場所や方角を知る事で、良い運気が舞い込むと嬉しいです。
健康的に過ごす為に、縁起の良い日に出して、縁起の良い場所に飾りたいと思います。