ランタナの花/種類と育て方は?花言葉や画像・実や種!花期はいつ?

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ランタナ


庭先や、花壇などで見かけるランタナ。その花の姿はまんまるで、7色に咲き乱れた姿は、宝石のように美しくあいらしいです。

ランタナは咲き進むたびに花色が変わる、「七変化」の花。

和名で「七変化」と呼ばれるランタナです。その名の通り、徐々に花の色が変化する不思議な常緑性の花木です。

咲き始めは黄色なのにだんだん紅色になっていく事から「紅黄花(コウオウカ)」など呼ばれる事もあります。

本来は常緑ですが冬の寒さや霜に弱く枯れてしまう事があるので一年草扱いされる場合もあります。

クマツヅラ科の常緑低木、夏の暑い陽射しにも負けず、初夏から秋口まで可愛らしい花を次々に咲かせ、そのうえ育てやすく丈夫な植物です。

ランタナの種類と育て方


ランタナとは、熱帯アメリカが原産の植物です。約150種が熱帯地域に広く分布しています。

原種のひとつであるランタナ・カマラは1mほどで低木のランタナ・カマラとほふく性のコバノランタナの2種類に大
別され、初夏から秋まで花を長く咲かせてくれます。

ランタナの名前の由来には二説あります。

一つ目は「Viburnum Lantana」に花の形が似ている事から付けられた。

二つ目はラテン語の「Lentare(曲げる)」から来ているという説があります。

花の色は紅色・ピンク・白・黄色・オレンジ・紫などカラーバリエーションが豊富にあるのが特徴です。開花後徐々に花の色を変えて行きカラフルな花びらを咲かせます。

ランタナの開花時期と、花の色が変化することから、同じ特徴をもつアジサイと混同されがちですが、まったく別の種類の植物です。

茎の部分には細かいトゲのようなものが生えていて、葉の部分は表面がザラザラしています。
開花時期は5月から10月の間で、夏頃が一番満開に咲きます。

気温が下がって来る10月下旬頃になると枯れて行き翌年の春まで休眠期に入ります。

ランタナは非常に暑さに強い植物なので、水やりなどをこまめにするよう心掛けておけば、まず枯れる事は無いと思います。

そして気候に左右されやすい面もあるので、日当たりの良い場所においてあげる事と土の質が良い所で育てるとよいようです。

ランタナの特徴

開花時期は5~11月までと、とても長いのが特徴です。いつでも花が咲いているので、花壇に植えたり鉢に植えたりして飾っておくと見栄えがよくなります。

ランタナの2種類に大別されます。原種のひとつであるランタナ・カマラは1mほどの低木です。

もうひとつのコバノランタナは地面をはうように枝を広げるほふく性の植物です。この特徴から、グランドカバーとして人気があり初夏から秋まで花を長く咲かせてくれます。

とても丈夫な植物で育てやすいのですが、野生化するとその地域の原生種を駆逐する恐れがあるとされています。

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ランタナの実~ランタナの知恵と戦略~


花期を終えると、最初は緑色、やがて黒っぽい藍色に変わりたくさんの実(果実)をつけます。この果実には毒があります。

ランタナの毒の成分は、”ランタニン”と呼ばれ、間違って人や動物が食べたりすると腹痛と嘔吐や下痢などを伴う症状が現れる、とされています。ですから、ほとんどの動物たちはランタナの果実を食べたりはしません。

ところが、鳥たちだけは、このランタナの果実を食べる食習慣があります。

鳥たちが植物の実(果実)を食べるのは、とりたてて珍しいことではありませんが、どうして鳥たちは、ランタナの毒に平気でいられるのでしょう?

実は、その理由に、厳しい自然環境を生き抜くためのランタナの知恵と戦略が隠されているのです。

鳥たちがランタナの果実に含まれる毒に平気でいられる理由、それはランタナの毒成分”ランタニン”が、ランタナの実の果肉の部分ではなく種(種子)の中にあるからなのです。

 鳥たちは、ランタナのようなちいさな果実を食べるとき、種(種子)を噛み砕かずに周りのおいしい果肉の部分だけを食べます。というより、歯を持たない鳥たちは硬い種子を噛み砕くことができません。

 ところが鳥以外の動物たちは、ちいさな果実の果肉だけを食べるという器用なことができません。鳥以外の動物たちが、ランタナの実のような、ちいさな果実を食べようとすれば、どうしても種(種子)まで噛み砕いてしまうのです。

ここからがランタナの知恵と戦略のすごいところです。

 ランタナは長い進化の過程で、ほんとうに不思議なことですが、この動物と鳥たちの果実の食べ方の違いを知りました。

そしてランタナは、この違いを自分たちの子孫をより多く、より確実に残すために、大切な種子を広くばらまくために利用できないかと考えました。

たとえば、美しい花を咲かせる植物の多くは、花粉を運んでもらう虫たちが好む姿と色をしています。その構造も形も、まるで精密機械のように、確実に花粉を虫たちの体に付着させるために計算されつくした結果です。

ただ、美しいだけではないのです。

 見かけは弱々しい植物たちも知恵を絞って生きているのですね。

ランタナの花言葉


『厳格』『合意』『協力』『確かな計画』

ランタナは、花の色を変化させながら半年以上咲き続ける特徴があります。そこから「堅実さ」のイメージが生まれ、「厳格」や「確かな計画」などの花言葉が生まれたといわれています。

また、小さい花が一箇所にまとまって咲く様子が一緒に何かをしているようにみえるため、「協力」「合意」といった花言葉につながります。

まとめ


毒のある種を鳥に運んでもらって生き抜こうとするランタナの知恵には圧巻です。

ランタナは強い生命力をもった花なので、ガーデニングが初めての方におすすめです。きちんと育てば、色彩が変化するかわいらしい花も見られるので成長が楽しみです。

お家やお庭にランタナがあると華を添えてくれること間違いなしです。

学名
Lantana
科・属名
クマツヅラ科シチヘンゲ(ランタナ)属
英名
Lantana
原産地
熱帯・亜熱帯アメリカ
開花期
5~11月
花の色
オレンジ、赤、黄色、オレンジ、ピンク、白など
別名
七変化(シチヘンゲ)

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