かぼちゃの育て方・受粉・摘心と病気/畑の南瓜(カボチャ)と花の画像

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かぼちゃ

和名/カボチャ・英名【Pumpkin】
原産地/生産地南アメリカ・分類ウリ科カボチャ属
発芽地温25~30℃・生育適温20℃前後

このかぼちゃ、実家の母が家庭菜園で育てた南瓜です。特に手をかけた様子もなく、いわゆる放置状態で幾つもの南瓜が生っていました。

しかも、食べてみたらこれまたびっくり!甘くて美味しかったのです。一体どのような手入れをすれば、おいしい南瓜ができるのか?知りたくなり調べてみました。

かぼちゃの育て方

種類

カボチャには日本種、西洋種、ペポ種の3種があります。日本種は昔から栽培されていたので、地方品種が多くあります。果肉は粘質です。

これに対して、西洋種の肉質は粉質で、果皮の色は黒緑色、白皮、赤皮などがあります。未熟果をサラダや漬物に利用する新しい品種も人気です。

ペポ種には若獲り用のツルなしカボチャや、外観が色とりどりのものがあり、栽培する楽しみがあります。

育て方

西洋カボチャは冷涼で乾燥した気候を好みます。日本カボチャは高温多湿に耐えます。ペポカボチャは耐暑性があります。

土質を選ばず、日当たりさえよければ旺盛に育つ作りやすい野菜です。根は広く張るので吸肥力が強く、ほかの作物が栽培できない場所でも作れますが、チッ素肥料が多く残っている畑や、チッ素肥料を多肥にするとつるぼけとなります。

水はけが悪いと茎葉に疫病が発生しやすいので、水はけをよくします。

タネまき

ポット(9~12cm)まきと直まきいずれも、直径4~5cm、深さ1cmくらいの穴を作り、4~5粒をまいて土をかぶせ、手で軽く押さえて水やりします。

本葉1~2枚の時に2本に間引きし、本葉2~3枚で1本立
てにします。直まきではホットキャップをかぶせて保温し、ポットまきでも25~30℃前後になるよう保温します。

3~5日ほどで発芽します。
発芽
定植または直まき■
定植または直まきする土壌は、2週間以上前までに苦土石灰を散布して深く耕します。

1週間前に、直径30~40cm、深さ30cmほどの穴を掘り、底に堆肥を入れ、掘り上げた土に化成肥料、過リン酸石灰をかきまぜて穴に埋め戻し、周りの土を集めて高さ10cmほどの定植床または直まき床を作ります。

株間は1mほどにします。

整枝/摘心/摘葉

カボチャは放っておくと、脇芽がどんどん出てくるので、必要のない脇芽をとって仕立て(整枝)をするのが一般的です。

カボチャの仕立て(整枝)には、カボチャの品種や栽培方法に応じて色々あります。

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適した仕立て方法がある品種の場合、種袋の説明書に仕立て(整枝)方法が書いてあります。
整枝は、西洋種では親づる1本と子づる1本仕立て

日本種、ペポ種では親づる(本葉5~10枚で摘芯)と子づる2~4本の仕立てとし、着果前は他の子・孫づるはかき取り、後は込みすぎたつるを摘除します。

ペポ種でツルなし種(ズッキーニ)の整枝は不要です。追肥は、着果した果がこぶし大になった頃に、化成肥料を株元から40cmのあたりに施します。

追肥は、化成肥料を1株当たり軽く1握り(20~30g)とします。

人工授粉

着果を確実にするため、雌花が咲いたら早朝に雄花の花粉を雌しべにつける(人工授粉)のもよいでしょう。カボチャは、雌花と雄花が別々にあります。
雄花
受粉には、雄花の花粉を雌花のめしべにつける必要があります。自然の状態では、蜂などの虫が媒介します。確実に受粉させるために、人工的に受粉させます。
雌花
雄花を切って、花粉を雌花のめしべにつけてやります。
人工授粉

病虫害・生理障害

カボチャの病気【うどん粉病】

糸状菌(カビ)の病気です。葉に白い粉状のカビが発生します。うどんこ病は雨量が少なく、乾燥ぎみの天気が続く時に発生します。うどんこ病は初期のうちにしっかりと防除します。

ある程度、放っておいても大丈夫ですが、ひどくなると葉が黄色くなって枯れてきます。

カボチャの害虫【ウリハムシ】

葉を食害します。苗の段階で被害を受けると成長が阻害されます。

疫病

疫病は水はけが悪い畑や、長雨が続いた時に発生が多くなります。雨による泥のはね上がりを防ぐために株元にポリマルチをしたり、つるの下にワラを敷いたり、果実にはマットを敷くとよいです。

収穫

西洋種は開花後40~45日ほど経って、果梗のひび割れが十分コルク化したら収穫します。日本種は開花後25~30日経って品種特有の色になり、果面に白い粉がふきだしたようになったら収穫します。

ズッキーニは開花後4~7日、長さ20cm程度、太さ3~4cmになったら収穫します。

西洋カボチャは収穫後、風通しのよいところに置き、1週間ほど乾燥させると、日もちがよくなり、美味しくなります。
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まとめ

母からおいしい南瓜を頂けたということは、実は放置栽培ではなく手を加えていたのかもしれません。愛情が込められていた事には間違いないです。ありがとう。

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