春の野の花vol.03
春の訪れを待っていた植物たちが一斉に芽吹き、そして、花を咲かせます。それは、草花たちも例外ではありません。小さな小さな草花たちの花ですが…。
よく見るととても可愛くて美しいのです。そんな草花たちのまとめ第3弾です。第3弾はあぜ道で出会った草花たちのまとめです。
あぜ道で出会った
あぜ道とは田と田の間の細い道のことです。畦(あぜ) 田んぼと田んぼの間には、土が盛ってあります。それが畦みちです。
「畦」の字を良く見てみると、田んぼの横に土が盛ってあります。漢字の通りですね。
野の花たち
▪シロツメクサ
菜の花畑がバックの可愛らしさ倍増のシロツメクサです。
科目:マメ科、シャジクソウ属
学名:Trifolium repens
花言葉: 私のものになって、幸運、約束、復讐
漢字で書くと「白詰草」。江戸時代にオランダから送られてくる荷物のクッション材として干したシロツメクサが詰められていたことに由来します。
▪ホトケノザ 仏の座
科目:シソ科オドリコソウ属
学名:Lamium amplexicaule
別名:サンガイグサ(三階草)
原産地:日本、アジア、ヨーロッパ、北アフリカ
開花期:2月~5月
花言葉:調和、輝く心
▪ヘビイチゴ
科属名:バラ科キジムシロ属
英語:False strawberry
学名:Potentilla hebiichigo
和名/漢字:蛇苺
別名:ドクイチゴ(毒苺)
原産地:東南アジア、日本
季節:夏の季節
花言葉:可憐、小悪魔のような魅力
誕生花:7月13日
▪ダイコン(大根)の花
科属名:アブラナ科ダイコン属
英語:Daikon、Japanese radish、Mooli
学名:Raphanus sativus var. longipinnatus
和名/漢字:大根
別名:スズシロ(清白、蘿蔔)
原産地:中央アジア~地中海沿岸
季節:春の季節
花言葉:潔白、適応力
誕生花:3月30日
名前の由来は、根が大きいことからダイコン(大根)と名付けられました。春の七草のひとつ。花色は白色、淡い紫色。開花時期は2月~8月。
▪カラスノエンドウ(烏豌豆・烏野豌豆)
科属名:マメ科ソラマメ属
英語:Narrow-leaved Vetch
学名:Vicia sativa subsp. nigra
和名/漢字:ヤハズエンドウ(矢筈豌豆)
別名:ヤハズ(矢筈)
原産地:地中海
季節:春の季節、開花時期は2月~6月。
花言葉:小さな恋人たち、喜びの訪れ、未来の幸せ
誕生花:3月27日、4月23日
日本ではヤハズエンドウ(矢筈豌豆)と言った名前が付いており、地中海が原産地です。
日当たりのよい道端などでよく見かける野草です。名前の由来は、中国名で野豌豆は野で豆がなるという意味と、実がカラスのように黒いことからカラスノエンドウと名がつけられました。
▪ナズナ
科・属名:アブラナ科ナズナ属
学名:Capsella bursa-pastoris
和名:薺(ナズナ)
別名:ぺんぺん草(ペンペングサ)、三味線草(シャミセングサ)
英名:Shepherd’s purse
原産地:東ヨーロッパ、西アジア
旬の季節: 冬~春
開花時期: 2月~5月
花言葉:あなたに私のすべてを捧げます
誕生花:1月17日
【花名の由来】
ナズナの花名の由来には諸説あります。夏になると枯れることから「夏無(なつな)」を語源とする説と撫でたいほどのかわいい花から「撫菜(なでな)」を語源とする説などがあります。
別名のぺんぺん草は、「ぺんぺん」が三味線を弾く擬音語で、実の形が三味線のバチに似ていることに由来するといわれます。また、実の部分を少し引っ張り、くるくる回すとぺんぺんと音がすることが由来ともいわれます。
西洋でも実の形から「Shepherd’s purse(羊飼いの財布)」と呼ばれています。
▪ジシバリ(地縛り)
科属名:キク科、ニガナ属
原産地:日本
生育地:野原など
学名:Ixeris stolonifera
英名:Creeping lettuce
和名:ジシバリ(地縛り)、ハイジシバリ(這い地縛り)
別名:イワニガナ(岩苦菜)
草丈:5cm~10cm
開花期:4月~6月
花言葉:人知れぬ努力、いつもと変わらぬ心、忍耐、束縛
キク科の多年草で、水田の畦や土手などに群生していることが多いです。地表付近に茎をはわせ、節から根を出して広がっていきます。
和名は「地面を縛る」という意味があり、上のことから付けられた名前のようです。
▪レンゲソウ(蓮華草)
科・属名:マメ科ゲンゲ属
学名:Astragalus sinicus
和名:紫雲英(ゲンゲ)、翹揺(ゲンゲ)
別名:蓮華草(レンゲソウ)、翹揺草(ゲンゲソウ)、蓮華(レンゲ)
英名:Chinese milk vetch
原産地:中国
旬の季節:春
開花時期:4月~5月
花言葉:あなたと一緒なら苦痛がやわらぐ、心がやわらぐ
【花名の由来】
正式な名称は「紫雲英 / 翹揺(ともにゲンゲ)」です。別名の「蓮華草(レンゲソウ)」は、この花がハス(蓮)の花に似ていることに由来します。また、「蓮華(レンゲ)」とも呼ばれます。
英名の「Chinese milk vetch(中国のミルクのスズメノエンドウ)」は、この草をヒツジが食べると乳が増えるという意味であるといわれます。
▪アレチノギク(荒地野菊)
「要注意外来種」とされています。
科属名:キク科、ムカシヨモギ属
原産地:北アメリカ
生育地:道端や荒地など
学名:Conyza canadensis
英名:Canadian horseweed
和名:ヒメムカシヨモギ(姫昔蓬)
別名:ゴイッシングサ(御一新草)、メイジソウ(明治草)、テツドウグサ(鉄道草)
草丈:100cm~180cm
開花期:8月~10月
花言葉:人懐っこい
明治の中頃に渡来し帰化状態と化しました。
▪ノボロギク (野襤褸菊)
科属名:キク科 キオン属
英名:Groundsel
学名:Senecio vulgaris
別名:オキュウクサ(お灸草)
誕生花:11/29
花言葉:相談、一致、合流、遭遇
学名は「Senecio vulgaris」ですが、属名の「Senecio」は、綿毛を「老人」に喩えたもので、種名の「vulgaris」は「普通の、通常の」を意味しています。
ノボロギク(野襤褸菊)。名前の由来は、「ノ(野)」は、「野に生える」というのは共通ですが、咲いている花が集まると襤褸雑巾のようにみえるからという説と、花の後にできる綿毛が襤褸屑のように見えるからとの2つの説があります。
春の野の花col.01へも是非おこしください。↓
白い春の花についもどうぞ
まとめ
散歩や通勤途中に足元に目を向けてみると、そこに小さな草花が花開いているかもしれません。
よく見るととてもかわいい花たちなので、心癒されること間違いなしです。下ばかり見て歩いていても心が晴れませんが…時々、可愛い草花に目を向けてみてください。