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プリムラ・ジュリアン(プリムラポリアンサ)
ジュリアンだなんて…、名前からしてとてもかわいい花です。花の色や種類も豊富で、この花もジュリアンなの?というくらい色形がバラエティに富んでいます。
薄~いピンクのメルヘンチックな花から、濃ゆーい紫のパンチの効いた花までその種類は様々です。
そんなジュリアンについて調べてみました。
ジュリアンとは
ポリアンサに、コーカサス地方原産で赤紫色の花をつける小型種P・ジュリエ(P. juliae)を日本で交配させて誕生したのが、花も株も小型の品種群であるジュリアンです。
ジュリアンという名前は、誕生当初、開発した会社が商品名として広めたものですが、いつのまにか花の小さいポリアンサのことをジュリアンと呼ぶようになりました。
ジュリアンがポリアンサとは別種であるかのようにP・ジュリアンと書くことが一般化してきています。
開花期:11月~4月
育て方
花色も多く、春の定番です。暑さに弱く、春以降は消えてしまうものですが、夏を涼しいところで管理すると夏越しも可能です。
▪水やりは、鉢土の表面が乾いてから与えます。回数多く水やりして、鉢土を常に濡れた状態にしていると根腐れを起こすので注意が必要です。
ただし乾燥には弱いので、特に開花中は水切れさせないようにします。また水やりの際は花や葉に水をかけると痛むので、株元に与えるようにします。
▪開花期間中は肥料が必要です。
▪日光に当てて、肥料をやり、古い花を摘んでやると、次の花が咲きやすいです。 長い間開花するので、肥料を切らさないようにすることが大切です。リン酸がやや多めの鉢花用の緩効性化成肥料を規定量与えてください。
▪蕾に日光を当てないと、花が咲かないです。次の花を咲かせるこつは古い花を、しぼむ前に摘んで、その陰に隠れている次の蕾に日光を当てることです。
▪終わった花や黄ばんだ葉は、こまめに取り除いてください。無理に引っ張ると株を痛めるので、付け根から丁寧に摘み取るか切るとよいです。
夏越し
冷涼な気候を好むプリムラは秋~春はよく日が当たり、夏は日陰になるところが適しています。
プリムラは本来多年草ですが、高温多湿の日本では夏の管理が難しいので、一年草扱いになっていることがあります。
乾燥にも弱いので、落葉樹の下など落ち葉が積もって水はけがよく、しかも水もちのよい場所を選んで植えます。
コンテナでは水切れに注意し、たっぷりと水を与え、夏は日陰に置いて、極端に乾かさないように管理します。プリムラは上手に夏越しができれば、株もふえて毎年花が見られます。
夏の管理
鑑賞期が終わって夏越しさせる場合は、ひと回り大きな鉢に植え替えます。
根詰まりしていないときは、そのまま風通しの良い涼しい場所で夏越しをさせ、秋に植え替えをします。
4月になってもプリムラの花はまだまだ咲いていますが、夏越しをさせるならツボミを摘み取り、花を咲かせないようにします。
5月以降~夏の高温期は、木陰や風通しのよい日陰に、プリムラの鉢を移します。
夏の工夫
クリートの上に直接置かないで台に上にのせるなど、できるだけ鉢内の温度を上げないよう気を配ります。
プリムラ・ジュリアンの種類
【バラ咲きプリムラ・ジュリアン】
バラのように八重咲きになっているジュリアン。
【ダブル咲きプリムラ・ジュリアン】
花びらが2枚重ねのジュリアン。
【二段咲き深山桜草(プリムラ ジュリアン)】
花びらが2段になっています。
どの種類も可愛い花です。
花言葉
プリムラ・ジュリアンの花言葉は
「青春の喜びと悲しみ」
寒い時期に咲き、暖かくなるころに終わってしまうためついた言葉です。
「運命を切り開く」
寒くて他の花が咲かない中、元気に花を咲かせることにちなんでいます。
英語で
Primula Julian
まとめ
プリムラ・ジュリアンは、寒い季節に花を咲かせるので、心に暖かみを分けてくれます。
夏越しが難しそうですので、毎年お気に入りのプリムラ・ジュリアンの花を咲かせることにチャレンジしてみたいと思います。