春に咲くボケの花の種類と花言葉・実と育て方(剪定・挿し木)英語で?

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ボケ(木瓜)の花


梅から桃、そして桜へと開花のリレーがされる中、鮮やかに咲くボケの花があります。梅、桃、桜の花に似ていますが、花びらにボケ独特の艶があります。

そんなボケの花の特徴や花言葉について調べてみました。

ボケ(木瓜)の花とは

寒いうちから咲き始める早春の花です。梅の花も可憐ですが、丸みを帯びた厚みのあるボケの花びらにも、独特の魅力があります。

学名: Chaenomeles speciose バラ科ボケ属の落葉低木
果実が瓜に似ており、木になる瓜で「木瓜(もけ)」とよばれたものが「ぼけ」に「木瓜(ぼっくわ)」から「ぼけ」に転訛したと言われています。

学名のspeciosaは「美しい」「華やか」
Chaenomelesは「chaino(大きく裂けた)+melon(リンゴ)」が語源だが、現実に実は裂けないので、勘違いしてつけられた属名だと思われます。

原産地は中国大陸です。

日本では、平安時代に帰化した植物です。本州から四国、九州にかけて植栽、または自生しています。温暖地でよく育ち、北海道南部では種類が限定されます。

ボケの開花時期


ボケは3月~5月に、赤・白・ピンク・オレンジ色の花を咲かせます。中には、11月頃から花が咲き始めるものもあり、春に咲くものと区別して「寒木瓜」と呼ばれています。

花後の9~10月には青い実をつけます。実は香りがよく、果実酒やジャムが作って楽しむことができます。

ボケ属の種類

日本原産のクサボケ(Chaenomeles japonica)
中国のマボケ(C. cathayensis)
ボケ(Chaenomeles speciosa)の3種があります。

一般的には中国原産のChaenomeles speciosaをボケといいます。樹高は1〜2mで、枝にトゲがあるものとないものがあります。また、若枝には褐色の毛がありますが、古くなると灰黒色になります。

▪ボケの種類や品種
木瓜は花の色や形にバリエーションがあり、200種類以上の品種があるといわれています。

花の咲く時期によって、四季咲き、寒咲き、早咲き、中咲き、晩咲きの5種に品種は分類されており、12月~3月まで様々な品種の花を楽しむことができます。

花の色

白、赤、ピンク、オレンジがあります。

ボケの木の育て方

▪水やり
ボケの木を庭に植える場合、一度根付いてしまえば水やりをする必要はありませんが、植え付け後の2か月間と、真夏と冬で極端に乾燥する場合は、水やりが必要です。

鉢植えの場合は水切れしやすいので、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えて下さい。

▪肥料の与え方
地植え、鉢植えともに、植え付け時に元肥として緩効性の化成肥料を土にすきこみます。

庭に植える場合には、1月〜2月頃に寒肥として骨粉入り固形油粕などを与えます。

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鉢植えの場合は、花の終わった直後と6月、9月にそれぞれ1回ずつの計3回、骨粉入り固形油粕や緩効性の化成肥料を与えます。

植え替え時期と方法

鉢植えの場合のみ2~3年に1回の頻度で植え替えを行います。時期は、植え付けと同じ9~11月が適期です。

鉢から株を取り出し、根をほぐして1/3ほど切り新しい土に植え替えます。鉢は株よりも一回り大きなものを選ぶと良いです。

植え替えをすると株にストレスがかかります。そのため、植え替え直後は日陰で管理します。

翌年には花が咲かないことがあるので注意してください。

剪定時期と方法

木が生長すると短い枝が増えて幹への日当たりや風通しが悪くなりますので、花が咲き終わった4月下旬~5月下旬に、花がらを摘み取って花芽を2、3芽ぐらい残して、伸びている枝を2~3cmほどの長さに切ります。

この剪定を行うことで、新しい芽を出させることができます。

その後、11~12月に、蕾の生育をよくするために、蕾のついていない枝を1cmほどの長さに切ります。

庭植えの場合は、落葉期に枯れ枝や徒長枝を剪定すると樹形が整います。

挿し木や根ふせの時期と方法

ボケの木は、挿し木と根ふせで増やすことができます。

▪挿し木
挿し木の場合は、6月か9月〜10月に、枝を10cm程度の長さに切り水の入ったコップにしばらく入れて水を吸わせます。

水揚げをしたら、切り口に成長剤のルートンなどをまぶして赤玉土や鹿沼土などの挿し木用土に挿します。その後は、風の当たらない日陰で水を切らさないように管理します。

翌春には苗が育ち鉢や庭に植えることができます。

▪根ふせ
根ふせの場合は、5~10cmほど太めの根を切り、赤玉土の上に横に寝かせます。そして、根が隠れる程度に薄く土をかけて明るい日陰で管理すると良いです。

ボケ(木瓜)の花言葉

『先駆者』『指導者』『平凡』『退屈』『早熟』『熱情』『魅感的な恋』『妖精の輝き』

ボケはたくさんの花言葉をもっています。
どの花言葉も由来や意味は伝えられていませんが、「先駆者」という花言葉は、織田信長が家紋としてボケを用いていたことに由来しているといわれています。

英語で

Japanese quince

まとめ


春に赤や白の花を咲かせる花木で、平安時代の頃から日本人に親しまれており、たくさんの品種があることから、花の大きさや咲き方だけでなく、樹高も高いものから低いものまでバリエーションが豊富なことがわかりました。

秋には香りのいい実をつけ、収穫して、ジャムやボケ酒を作って楽しむこともできますね。

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