シロバナタンポポ
【Japanese White Dandelion】
先日、いつもの通勤路を歩いていると、黄色いたんぽぽに交じって白い花の「シロバナタンポポ」が咲いているのを見つけました。
なかなか出会えないシロバナタンポポを見つけた瞬間、“うわぁ~っ”と自然にテンションが上がった自分がいて、特別なものを見つけたという、幸せな気持ちになれました。
そんな、特別な幸せな気持ちになれる白い可愛い花のシロバナタンポポの花言葉や特徴について調べてみました。
シロバナタンポポ(白花蒲公英)とは
分類: 被子植物類・ 真正双子葉類・
キク類 ・キク目 ・キク科 ・タンポポ属
英名: Japanese White Dandelion
学名: Taraxacum albidum
タンポポ属で白い花を咲かせるのはこの種だけで文字通り花が白いのが名の由来です。花は春の3月から5月にかけて咲きます。
関東地方以西の本州から沖縄、とくに中国、四国、九州地方に多く見られ、日当たりの良い道端や野原に生えます。高さは10~30cmほどで、花の周りは白色で、中央の花柱部は黄色を帯びています。
黄色いタンポポは、殆どが外来種の「セイヨウタンポポ」ですが、シロバナタンポポは日本在来種です。
花は春の3月から5月にかけて咲く。
カントウタンポポとケイリンシロタンポポの交雑でできた種である。
タンポポというと、黄色いタンポポが一般的なようですが
冬の終わりから春先に、シロバナタンポポの方が多く見られる地域もあるそうです。
温かい地域に多く見られ育つ地域が違うと、それほど珍しい植物でもなさそうですね。
シロバナタンポポの歴史
1904年に外来種のセイヨウタンポポが侵入してくるまでは、関東地方より西の地域で自生していました。
シロバナタンポポは、万葉集や古今和歌集などには登場していませんが、平安時代の初期に書かれた日本最古の植物辞典の本草和名に記載されています。
その当時はタンポポとは記載されておらず、蒲公草という名称で記載されていました。
タンポポという名称で呼ばれるようになったのは、室町時代の頃です。タンポポと呼ばれるようになった由来については諸説があり、定かではありません。
漢字では『蒲公英』と表記されるようになり、生薬の原料としても使用されるようになりました。
食用としても利用されるようになり、他の野菜と同じような方法で調理されていました。
江戸時代になると、大本草学者の小野蘭山が記した本草綱目啓蒙の中に登場し、シロバナタンポポという名称で記載されています。
江戸時代から明治時代にかけては、関東地方より東の地域に自生するエゾタンポポと共に、日本原産のタンポポとして、関東地方以西の地域ではあちこちに自生していました。
外来種のセイヨウタンポポが日本に侵入して帰化種となってからは、その数が減少し、現在ではタンポポといえば黄色の花弁のセイヨウタンポポが主流になっています。
白い花の理由
花の外見は、中央部こそ普通の黄色ですが、外側は白色になっているのが特徴です。
このような白い外見になっている理由は、この種類のタンポポに黄色色素(カロチノイド)を分解する成分が含まれているからなのだそうです。
■花言葉
「私を探して、そして見つめて」
タンポポの仲間の中でも珍しく白い花を咲かせることがこの花言葉の由来なのでしょうね。
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まとめ
なかなか出会えない野の花ですので、出会えた時は4つ葉のクローバーを見つけて時と同じくらいに嬉しく幸せな気持ちになれます。