自然の青【空編】
空が青く澄んで、明るい日が差し込むと、心も同調し、軽くいい気持ちになり「頑張るぞー!」とわくわくして体を動かしたくなります。
自然の青・青空には神秘の力があるのだと思います。
青空とは
青空とは、青く澄んだ色合いの空のこと。
晴れ上がって、青々と見える空。蒼天(そうてん)。碧空(へきくう)。「抜けるような青空」
朝から夕方前までの時間帯に、天気が晴天もしくは快晴なら空は青く見えます。 雲が多過ぎて空が白く見えるほどの曇天を青空とは呼びません。その場合の青空は、雲間から覗く形で現れます。
地上からは空色が果てしなく見えても、実際は大気圏くらいまでしか続きません。空が青くなくなる所まで上昇したなら、空ではなく宙と書かれる領域です。
大気があるから空が青く見え、空の色とは大気中のチリなどに当たって散乱した光の色であり、人の目に青色として映る短い波長の光は散乱しやすいです。
青空の癒し効果「幸せホルモン」
空を見上げるには屋外に出る必要があり、よく晴れた日に屋外に出ると、必然的に輝く太陽の光を浴びることになります。
人間は太陽光を浴びると、セロトニンと呼ばれるホルモンが体内で生成されるので、精神を安定させてくれる効果があります。
セロトニンは別名「幸せホルモン」とも呼ばれており、精神を安定させてくれる働きがあります。
また、色彩心理学的に青い色には「沈静」・「クール」などの意味があり、人の心を冷静にさせてくれるといわれています。
気持ちよく晴れた明るい空は、綺麗な青色をしています。そもそも、青という色は人間の副交感神経に作用すると言われています。
副交感神経が優位になると、興奮・緊張状態から、鎮静・リラックス状態へと切り替わり、脈拍や血圧を下げてくれます。
そのため、心が安らいで幸せな気分になり、前向きな気持ちにさせてくれるのです。
痛みを緩和する働きもあるため、普段からなんとなく感じているような頭痛や腹痛、倦怠感などを緩和・予防してくれるといった嬉しい体調変化も期待できます。
背伸びをしながら空を見上げるだけで、いい気分転換とストレスに強くなることが期待できます。空を見上げると自然と背筋が伸び深く呼吸をするので、自律神経の緊張によって凝り固まった筋肉が腰痛を和らげてくれます。
空を見上げ、自然の風を感じながらゆったりと雲の流れていく様子を眺めていると、五感が研ぎ澄まされ、ストレス耐性に強い扁桃体を活性化させてくれます。
晴れた日なら爽快感という精神的なプラス効果もあります。
『空をゆっくり眺められる時間も気持ちも余裕なんてないよ!』という方にこそ、意識的に空を眺める時間が必要なのかもしれません。
空には疲れ果てた心を癒す力があるのです。いつも変わらず私たちを包んでくれる存在、それは、いつでもどこまでも果てしなく続く美しい空!なのです。
空の表情
「綺麗な空」とひとくちに言っても、季節や時間帯によってさまざまな表情があります。
朝焼けの空
早朝に出勤するという方は、朝焼けの空を眺めるのがおすすめです。日の出を迎える瞬間に立ち会えると、その日1日を爽やかな気持ちで過ごせること間違いなしです。
日の出の1時間ほど前になると、暗闇に包まれた空がだんだんと青く染まり始めます。
そして、太陽のオレンジ色の光がだんだんと浮かび上がってくる空の表情は神秘的で、まるで時間や場所を忘れさせてくれるような感動があります。
朝焼け空は、秋から冬にかけての、空気が澄んでいる季節が1番美しいとされています。
夕焼け空
さまざまな色がグラデーション豊かに広がっています。
あたたかく懐かしい気持ちにさせてくれる夕焼け空。
夕焼け空も、空気の澄んだ秋から冬という季節が、最も美しい夕日に出会える時期だと言われています。
日没する瞬間を待って眺めるのもいいのですが、日没後の夕焼け空がゆっくりと夜に向かっていく変化もとても美しいです。
夜空
夕焼け空が暗くなっていくと、今度は夜空の出番です。日没後に西の空を眺めてみると、宵(よい)の明星を見ることができます。
夜空をじっと眺め、星たちの瞬きを見つめていると、不思議と無心になります。
疲れ切った心や頭の中のモヤモヤがすっと消え、忘れさせてくれるようなそんな感覚に包まれます。
わたしたちが見ている星々の光は、数年~何十年も前のもので星雲になると数百万年前の光です。
そう考えると今の自分の悩みがちっぽけなものに感じられます。
夜空の星たちに思いをはせながら、自分の心の中をクリアにする時間をもてるといいですね。
まとめ
空を見上げるだけでリラックス効果やストレス解消になることがわかりました。
日々の忙しさに追われていると、自然を感じることの安らぎを忘れてしまいがちですが、忙しい毎日だからこそ自然とふれあい、リラックスする時間が必要だと思います。
余裕がないなと感じたら、空を見上げる時間をつくってみると良いですね。