目次
- 1 初夏に咲く白い花の植物
- 1.1 白い花はなぜ白いの?
- 1.2 白い花の植物たち(初夏)
- 1.2.1 ▪マツバギク(松葉菊)【Fig marigold】
- 1.2.2 ▪カラー【Calla lily, Arum lily】
- 1.2.3 ▪すずらん【Lily of the valley】
- 1.2.4 ▪トキワツユクサ(常磐露草)【Wandering jew】
- 1.2.5 ▪ドクダミ(毒痛み)【Chameleon plant】
- 1.2.6 ▪ネズミモチ(鼠黐)【Ligustrum japonicum】の花
- 1.2.7 ▪土佐文旦【Pomelo】の花
- 1.2.8 ▪シークワーサー【Hirami lemon】の花
- 1.2.9 ▪オモダカ(水生植物)【arrowhead】
- 1.2.10 ▪アベリア【Abelia】
- 1.2.11 ▪ガザニア(白)【Gazania】
- 1.2.12 ▪ミニ薔薇(白)【Miniature rose】
- 1.2.13 ▪紫陽花(白)【Hydrangea】
- 2 まとめ
初夏に咲く白い花の植物
春の暖かな心地よい日差しから、眩しく少し暑さを感じる初夏。木々たちは新緑の葉を開きそよそよと吹く風が気持ちいい季節です。
そんな新緑を背景に、爽やかな風に揺られながら咲く初夏の白い花を集めました。
花言葉・誕生花と英語も調べてみましたので、どうぞごゆっくり白い花の世界でお過ごしください(^^♪
白い花はなぜ白いの?
白い花は中に白い色素が入っている訳ではないのに白く見えるそうです。そもそも白い色素というものはないそう…。
赤や青の花には、赤や青の色素が入っているので、そう見えます。
光の三原色の赤緑青の光を混ぜると白くなりますが、色素を混ぜると黒くなるので白い色は作れないです。
それでも白いのは、白い花は花びらの中に空気が入っていて細胞の周りに空気があると、細胞と空気の屈折率が違うので、その境界で光がランダムに反射して、色々な光が混ざった結果で白になるのだそうです。
白い花の植物たち(初夏)
▪マツバギク(松葉菊)【Fig marigold】
マツバギク(松葉菊)は葉が松の葉のような形が特徴で、菊に似た花を咲かせることから「マツバギク」の名前がついていますが、マツバギクは菊でなく、南アフリカ原産の多肉植物で春から初夏にかけて開花する花です。
和名: 松葉菊
英名: Fig marigold
学名: Lampranthus spectabilis
原産地: 南アフリカ
開花期: 4月~6月
学名の「Lampranthus(ランプランサス)」は、ギリシア語の「lampros(輝く)」と「anthos(花)」を語源とし、花びらに光沢があることが由来するといわれています。
マツバギク(松葉菊)の花言葉
「心広い愛情」「忍耐」
花言葉の「怠惰」「怠け者」は、日中の晴れたときにだけ花を咲かせ、夜はもちろん雨や曇りの日でも花を閉じてしまうマツバギクの性質が由来しています。
「勲功」は、花びらに光沢があり、輝くばかりに美しい勲章のような花姿に由来しています。
7月1日の誕生花です。
▪カラー【Calla lily, Arum lily】
カラーの英名は「Calla lily(カラーリリー)」。その由来は、カラーの色が「Lily(ユリ)」のように白く美しいことから、「Calla lily(カラーリリー)」と名付けられました。
和名: 和蘭海芋
英名: Calla lily, Arum lily
学名: Zantedeschia aethiopica
原産地: 南アフリカ
開花期: 6月~7月
カラーの花言葉
「華麗なる美」「乙女のしとやかさ」「清浄」
「華麗なる美」という花言葉をもつ、透き通るような美しい白色の花、カラー。その美しさは、人々だけでなくギリシア神話の女神ヴィーナスでさえ嫉妬するものでした。
6月27日、10月31日の誕生花です。
▪すずらん【Lily of the valley】
花名の鈴蘭(スズラン)は、その花が鈴のように見えることに由来します。
学名: Convallaria majalis
和名: 鈴蘭(スズラン)
別名: 君影草(キミカゲソウ)、谷間の姫百合(タニマノヒメユリ)
英名: Lily of the valley
原産地: ヨーロッパ、アジア
開花時期: 4月~6月
スズランの花言葉
「再び幸せが訪れる」「純粋」「純潔」「謙遜」
花言葉の「再び幸せが訪れる」は、スズランが北国の人々にとって春の訪れの喜びのしるしになっていることに由来します。
ヨーロッパでは古くから聖母マリアの花とされ花言葉も「純粋」「純潔」となりました。
鈴蘭(スズラン)は、5月1日の誕生花です。
《すずらんについて詳しくはこちらからどうぞ》
▪トキワツユクサ(常磐露草)【Wandering jew】
青色のツユクサは花期が夏も終わりの頃であるが、こちらのトキワツユクサは初夏と花期が早いです。
トキワツユクサは、南アメリカ原産の白色の花の露草で、日本には鑑賞用として持ち込まれました。ちなみに、要注意外来生物に含まれています。
学名: Tradescantia fluminensis
英名: Wandering jew
和名: トキワツユクサ(常磐露草)
別名: ノハカタカラクサ(野博多唐草)
目名: サトイモ目
科名: ツユクサ科
属名: ムラサキツユクサ属
草丈: 20cm~50cm
開花期: 5月~7月
トキワツユクサ(常磐露草)の花言葉
「尊敬」「貴ぶ」
▪ドクダミ(毒痛み)【Chameleon plant】
英語では、「Chameleon plant(カメレオンの植物)」「Lizard tail(トカゲの尻尾)」の呼び名のほか、魚のような匂いから「Fish mint(魚のミント)」「Fish herb(魚のハーブ)」「Fishwort(魚草)」とも呼ばれます。
和名のドクダミは、「毒矯み」を語源とし、毒を抑える効能があることに由来するといわれます。また、切り傷、虫さされ、胃腸病など10種類の効能があることから「十薬(じゅうやく)」とも呼ばれます。
ドクダミの花言葉
「野生」「白い追憶」
半日陰地を好み、住宅の周辺や道ばたなどに自生するドクダミ。花言葉の「野生」は、繁殖力が高く、ちぎれた地下茎からでも繁殖するたくましさに由来するといわれます。
ドクダミは、5月15日の誕生花です。
▪ネズミモチ(鼠黐)【Ligustrum japonicum】の花
ネズミモチ(鼠黐)は6~7月に咲くモクセイ科の花です。ネズミモチという名前は、ネズミのフンに似ている果実をつけ、モチノキのような葉っぱをしていることが由来です。
学名: Ligustrum japonicum
英名: Ligustrum japonicum
和名: ネズミモチ(鼠黐)
別名: タマツバキ、テラツバキ
目名: ゴマノハグサ目
科名: モクセイ科
属名: イボタノキ属
樹高: 4m~7m
開花期: 6月
ネズミモチ(鼠黐)の花言葉
「名より実」
中国の本草綱目(ほんぞうこうもく)に記載されている効能としては、胃腸を元気にさせ、五臓(ごぞう)を穏やかにして、心を休め、どんな病気でも治してくれるといわれており、滋養強壮などの効能があるそうです。
▪土佐文旦【Pomelo】の花
ブンタン(文旦)はミカン科の花です。文旦とは、東南アジアを発祥とする柑橘でグレープフルーツの親戚にあたり、日本に伝わったのは江戸時代頃である、とされています。
土佐分担は爽やかな香り“プリッ”と弾けるジューシーな果実です。
原産地: 東南アジア(江戸時代初期に渡来)
学名: Citrus maxima
英名: Pomelo
樹高: 2m~3m。
花径: 3cm~8cm、 5弁花。
花色: 白色
開花期: 5月
果実収穫: 2月~3月
果実大きさ: 15cm~25cm
ブンタン(文旦、学名:Citrus maxima)は、柑橘類の一種です。標準和名はザボン(朱欒、香欒、謝文)です。
ブンタン(別名ザボン)の花言葉
「楽天家」
果実は、10年過ぎないと実がならないので、楽天家に向いていることが由来です。
「幸福」
果実は大きく、実れば幸福を感じます。
▪シークワーサー【Hirami lemon】の花
小ぶりな白色の花を咲かせ香りはほのかに爽やかです。果実の味は酸味と苦味のバランスが取れた爽やかな香酸柑橘です。
沖縄地方名産のみかんよりも小さいサイズの実です。
「シー」は沖縄方言で「酸っぱい」で、「クワス」は沖縄方言で「食わせるもの」です。「シークヮーサー」という名称は『酸を食わせるもの』という意味になります。
芭蕉布を織り上げた際に、そのままでは固い布をシークヮーサーの果汁で洗浄し、柔らかくしたことに由来するそうです。
学名: Citrus depressa
Citrus : ミカン属
depressa : くぼんだ
Citrus(シトラス)は、レモンの木に対する古い呼び名で、これが属名になりました。
別名: 平実檸檬(ひらみれもん)
別名に「クニブ」といわれ、シークワーサーは9年目に果実がつくことから「九年母」と言われ訛り「クニブ」と言われるようになったとも言われています。
英名: Flat lemon,Hirami lemon,
Thin-skinned flat lemon
原産地: 琉球諸島、台湾
シークヮーサーの花言葉
「優雅」
<シークワーサーについて詳しくはこちらからどうぞ>
https://blue-sky-bl.blue/shi-kuwa-sa01/
▪オモダカ(水生植物)【arrowhead】
ナガバオモダカは、メダカと相性の良い水草です。丈夫なうえに、可憐な白い小さな花を咲かせますので、水景に多用されています。
目名: オモダカ目
科名: オモダカ科
属名: オモダカ属
分類: 水生植物
学名 : Sagittaria graminea
英名: arrowhead
漢字: 面高
オモダカの花言葉
「高潔」「信頼」
日本各地で在来の自然の生態系を破壊する恐れがあるため、帰化したものは害草として扱われています。
▪アベリア【Abelia】
アベリアは、春〜秋の長期に渡って鐘形の小さい花をたくさん咲かせる常緑性の低木です。花の香りが豊かで排気ガスに強くて丈夫な植物です。
花の香りがとても強く、開花期には蜂や蝶が蜜を吸いに集まってくるアベリアの白い花です(ピンク色の種類もあります)。
和名: 花衝羽根空木(ハナツクバネウツギ)
英名: Glossy abelia
科・属名 : スイカズラ科ツクバネウツギ属
原産地 : 中国
開花期 : 6~10月
旬の季節: 初夏~秋
開花時期: 6月~11月
花の色 : 白、ピンク
別名 : ハナツクバネウツギ
アベリアの花言葉
「優美」「強運」「謙譲」
花言葉の「強運」は、新しく伸びた枝先に香りの強い小花を長期に渡って咲かせ続ける樹勢の強さにちなむともいわれ、「謙虚」「謙譲」の花言葉は、個々の花の小さくつつましい姿に由来するともいわれています。
アベリアは7月7日七夕の誕生花です。
《アベリアについて詳しくはこちらからどうぞ》
▪ガザニア(白)【Gazania】
ガザニアは、形がはっきりとした花びらをつける夏の花です。ガザニアの花は朝開き、夕方に閉じます。また、曇りや雨の日も花は閉じます。
学名: Gazania rigens
和名: 勲章菊(クンショウギク)
別名: ガザニア
英名: Gazania, Treasure flower
原産地: 南アフリカ
旬の季節: 春~秋
開花時期: 5月~10月
属名の学名「Gazania(ガザニア)」は、古代ギリシアの哲学者アリストテレスなどのギリシア古典書物をラテン語に翻訳したギリシャ人「ガザ」の名前に由来します。
ガザニアの花言葉
「あなたを誇りに思う」「きらびやか」「潔白」
ガザニアは、1月28日、6月26日の誕生花です。
《ガザニアについて詳しくはこちらからどうぞ》
▪ミニ薔薇(白)【Miniature rose】
バラは愛と美の象徴とされています。
小さい花を咲かせるミニバラですが、バラと同じ愛と美の象徴とされています。古くから気持ちを伝えるために用いられた花です。
科・属名: バラ科・バラ属
英名: Miniature rose
原産地: アジア、ヨーロッパ、北アメリカ、アフリカ
開花期: 5~6月(通常)6~11月(繰り返し咲)
花の色: 赤、ピンク、白、オレンジ、黄、緑、紫、茶、黒、複色などがあります。
別名: ミニバラ、姫バラ、ミニチュア・ローズ、パティオ・ローズ、マイクロ・ミニ、ソウビ、ショウビ
ミニ薔薇(白)の花言葉
「清らかな愛」「尊敬」「純粋」「私はあなたにふさわしい」
花といえば、優雅で気品のあるバラを思いつく方が多いことがバラのことを調べると納得です。
▪紫陽花(白)【Hydrangea】
梅雨になるとよく目にする、紫陽花。しとしと降る雨に濡れて咲く花は、雨の日特有の霞がかったような空気の中でとても幻想的で美しいです。
学名: Hydrangea macrophylla
和名: 紫陽花(アジサイ)
別名: ハイドランジア、西洋紫陽花(セイヨウアジサイ)
英名: Hydrangea
原産地: 日本、アジア、北アメリカ
開花時期: 6月~7月
英名のHydrangea(ハイドランジア)は、ギリシア語の「水の器」を意味する言葉を語源とします。
長崎に「オタクサ」と命名された、紫陽花の小花をモチーフにしたパイのお菓子があります。ほんのり甘くてさくさくで私の大好きなお菓子です。長崎に出かけた時は必ず購入しますし、お土産でいただくととても嬉しい一品です(^^♪
白い紫陽花の花言葉
「寛容」
パートナーと認め合う意味を込めて、結婚式の装飾にも人気がある花言葉なのそうです。
紫陽花は、6月3日、7月13日(ガクアジサイ)の誕生花です。
《紫陽花について詳しくはこちらからどうぞ》
まとめ
白い美しい花は、まだまだたくさんあると思います。今回は私の周りで咲いていて“パシャリ”と写真を撮った植物たちを紹介しました。
このページを見て下さった方々へのほんの少し癒しの時間になれればとても嬉しくおもいます。