梅,桃,桜
梅と桃と桜の花、甲乙つけ難くどの花も開花の季節になると、とても美しく咲き乱れます。
その咲き乱れた花々に出会った時に、この花は、梅?それとも桃?なんで悩んだ経験ってありますよね?
そんなよく似た花の見分ることができたらいいな…。と思い、梅、桃、桜の見分け方を調べてみました。
梅,桃,桜の見分け方
梅、桃、桜といずれも春を感じさせてくれる代表格の花。
いずれもバラ科の植物ということもあって、とてもよく似ています。
品種改良により八重のものなどは見分けにくいものもありますが、下記の見分け方がお役に立てれば幸いです。
(1)花弁(花びら)の形
(2)花柄
(3)幹
(4)香りで見分けていきます。
咲く順番で見分ける
地方によっては気象条件の違いがあったり、また、品種の違いによる差もあったりしますが、北海道以外の地域では、だいたい梅→桃→桜の順に咲いていきます。
具体的な時期でいうと、以下の時期が開花目安となります。
梅→1月~4月頃
桃→3月下旬~4月上旬
桜→3月中旬~5月中旬
【梅】
梅は500種以上の品種があり、別名春告草(はるつげぐさ)と言われています。
(1) 花びらの先端の形が丸いです。
(2) 花柄が短く花が直接枝に付いているように見えます。1節に1つ花が咲いていて花が少ないです。かたまりで咲く桃や桜に比べると控えめな感じです。
葉は、花が咲き終わってから出ますので、花が咲いているときには葉の姿はありません。桃は花と葉が同時に出ているので、葉の様子を見れば、梅か桃かの区別はつきます。葉の形は卵型をしています。
(3) 幹は割れ目がある場合もありざらざらとしています。
(4)良い香りがします。
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【桃】
(1) 花びらの先端がやや尖っています。
(2)花柄が短くて花が枝に付いているように見えます。
1節に1~2つ咲いていて梅よりは花が多いです。梅と比べると華やかな感じがします。
葉の形は長い楕円形をしています。梅とは違い、花と一緒に葉が出るのが特徴です。
(2) 幹は凸凹があり斑点模様がみられます。
(4)香りはしないです。
花と一緒に、緑の若芽がみられる場合は桃です。
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【桜】
(1) 花びらの先端が割れています。ハート型をしています。
(2) 花柄が長く、1節に複数の花が咲いていて花が多いことが特徴です。枝からこぼれるように咲いています。梅や桃にない長い花柄(かへい)が特徴でしょう。※花柄とは、花がついている小さな枝のことです。
葉の出方は、桜の種類によって違います。ソメイヨシノは、花が終わった後から葉がでますが、八重桜などは花と同時に葉も出ています。
葉の形は、桜餅でも馴染みがありますが、楕円形でふちがギザギザになっています。
(3) 幹に横縞の紋様がみられます。
(4) 山桜は香るが香りのしないものも多いです。
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桜切る馬鹿梅切らぬ馬鹿
桜は枝を切るとそこから腐りやすくなるので切らない方が良く、梅は枝を切らないと無駄な枝がついてしまうので切った方が良いとされることから生まれたことわざです。
また、桜の枝は切らずに折るほうが良く、梅の枝は折らずに切るほうが良いことからともいわれますが、桜は折ることも良くないそうです。
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まとめ
花びらの先端が梅=丸、桜=先割れ、桃=尖っていると違いがあるのです。梅・桜・桃それぞれの品種によって、必ずあてはまるわけではありませんが、覚えておくと便利です。
梅、桃、桜と花を開かせていく春のリレーはとても華やかで心が弾み癒されます。