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太宰府天満宮
太宰府天満宮では、四季折々に様々なお祭りや催しが行われています。時に豪壮に、時に雅やかに、菅原道真公を偲ぶ古式ゆかしい祭りが催されています。
年中行事
1月
初詣、歳旦祭(1日)、元始祭(3日)、斧始祭(4日)
[斧始祭(おのはじめさい)]年の初めに宮大工の棟梁をはじめ関係者によって古式により執り行なわれる神事です。
鬼すべ・うそ替え(7日)
[鬼すべ]鬼すべは、堂内にこもる鬼をいぶり出す災害厄除、火除の神事。日本三大火祭りのひとつで、福岡県無形民俗文化財。
それに先立って行われるうそ替えは、暗闇の中で木鷽(うそ)を交換しあい人々が平素知らず知らずに口にする嘘を天神様の誠に替えて戴く幸運の祭りです。
平服の神官が持つ木鷽を手にすると金鷽が授与される。開運出世、除災招福の神事。
成人祭、初天神祭(25日)
2月
梅の花見ごろ、節分厄除大祭(3日)豆まき神事
太宰府天満宮では、古くから「梅の木の下でひょうたん酒を飲めば厄が晴れる」と伝えられています。 大祭期間中のみ、厄除祈願をお受けの方に「飛梅」の下でひょうたん酒の接待が行われます。節分祭の3日は、豆まき神事が執り行われます。
紀元祭(11日)、祈年祭(17日)、梅花祭、飛梅講社大祭(25日)
3月
曲水の宴(第1日曜)
咲き誇る梅の木の下で繰り広げられる華やかな禊祓の神事です。参加の知名士は、男性は衣冠姿、女性は十二単衣(ひとえ)姿です。
清らかな水が流れる小さな水路に座って、盃が自分の前を通り過ぎないうちに一首詠みます。中国から伝わり、都の朝廷や公家の間で流行しました。太宰府では天徳2年(958年)、大宰大弐の小野好古によって始められたといわれています。
春季大祭(25日)
4月
厄晴れひょうたん焼納祭 (1日) 厄除祈願のため昨年献納されたひょうたんを一堂に集め、厄晴れ、諸願成就を祈念して焼納する神事です。
学業祈願大祭(3日)、厄除祈願大祭(4日)、更衣祭(20日)
祭神・道真公もこの日から夏衣装に。
5月
楠の若葉、斎田播種祭(1日)、子どもの日祭(5日)
6月
花菖蒲見ごろ
菖蒲池の菖蒲は40種約3万本。紫・白・白紫など色とりどりの花が咲き競う。夜間照明もあります。
斎田御田植祭(中旬)、大祓式 (30日)
大祓式(おおはらえしき)は、6月30日の夏越の大祓と12月31日の年越しの大祓の年2回執り行われます。
7月
七夕祭(7日)、夏の天神まつり(24~25日)
千灯明(25日)
菅原道真公の誕生日をお祝いし、子どもみこし・文芸灯篭が奉納され、夜には夏越踊り、千灯明(写真)が行われ参拝客を幽玄の世界に誘います。参拝の方々の無病息災、延命長寿を祈る夏越の祓が行われます。
8月
七夕揮ごう大会(1~3日)、注連(しめ)打奉納相撲(最終日曜)
9月
神幸式お注連立て(1日) 御神徳を仰ぎ、五穀豊穣を神明に感謝する大祭です。福岡県指定無形民俗文化財。
筆塚祭(第1または第2日曜日)、敬老祭(中旬)、神幸式大祭(21~25日)、お下りの儀(22日)、お上りの儀(23日)
古式献饌祭(24日)
例祭(千灯明)(25日) 心字池に巡らされた1000本のロウソクに御神火を灯し、菅公の御神霊に捧げる神事です。
10月
斎田抜穂祭(中旬)、秋思祭(旧暦9月10日)
流配の身となられた菅公が「去年の今夜、清涼に侍す秋思の詩篇、独り断腸・・・」と歌を詠んだことから、そのお気持ちを偲んで行われる祭りです。政庁跡(都府楼)を舞台に、月明かりの中、巫女が優雅な舞を奉上します。
特別受験合格祈願大祭(18日)
11月
菊花展(1日~下旬)、七五三祭(15日)、更衣祭(20日)
道真公も冬仕度。新嘗祭(23日)
12月
天長祭(23日)、納天神祭・古札焼納式 (25日)
大祓式(31日)
一年間のけがれを除き、新しい年の健康、安全、平和などを祈願します。
まとめ
四季ごとに行われる神事は、菅原道真公の時代さながらの優雅な風情を今に伝えています。時に豪壮に、時に雅やかに、菅公を偲ぶ古式ゆかしい祭りが催されます。