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桜(さくら)の花
【Cherry blossom】
日本中を淡いピンクの春色に染めてくれる花、桜。いよいよ春本番です。心機一転…心が弾みます。
新年度や新学期が始まりますね。桜の花を見ると、乱れ咲く様子はとても美しく、淡いピンク色は、ふんわり可愛く心癒されるのですが、そのピンク色は始まりの色でもあるので、身が引き締まる思いもあります。
節目を綺麗に美しく飾ってくれる花、桜について調べてみました。
〈心機一転〉
ある動機をきっかけとして、すっかり気持ちがよい方向に変わること。 また、あることをきっかけに、すっかり気持ちや心を良い方に入れかえること。
▪「心機」は心の働き・心のはずみ・気持ち。
▪「 一転」はまったく変わる、がらりと変わること。
桜とは
和名: 桜
英名: Cherry blossom
学名: Cerasus
原産地: 日本、中国、朝鮮半島、ヨーロッパ、北米
開花期: 3月~4月
桜(サクラ)は春の風物詩、愛され続ける和の心をあらわす日本の花です。花の色は種類にもよりますが、白、薄桃色、濃い桃色などをしています。
花びらも一重や八重があります。桜(サクラ)は種類によっては、赤い果実(さくらんぼ)を6月頃付けるものもあります。
また、日本の春の花代表である桜は種類が多く、自生している種類だけでも15種類位あります。園芸用に品種改良された桜は300品種以上もあります。
桜の種類
桜の品種は、山桜が約15種類、品種改良された桜は300種類以上あると言われています。淡紅色をした日本の代表的な桜は、染井吉野(ソメイヨシノ)の品種です。
濃い紅色の花を咲かせる河津桜は、一重の桜で2月の終わり頃から開花します。また、大輪の花を咲かせる大島桜や小さい花が特徴な深山桜等があります。
川沿いに桜の木が多い理由は「享保の改革」
大雨が降ると川が氾濫して土手の決壊が起こり、洪水の被害に悩まされていたため、「享保の改革」の施策では治水対策として川沿いに桜を植えたそうです。
土手の決壊を防ぎ、洪水の被害を最小限に抑えるために桜を植え、お花見で人を集めて川岸の地面が踏み固められたそうです。
桜には人を集める不思議な力がありますので、建設工事などのない時代には、桜は治水対策としても使われたと知ると、川沿いの桜道を歩く時の気持ちに新しい感覚が芽生えますね。
桜の花言葉
「精神の美」「優雅な女性」
「spiritual beauty(精神の美)」は、アメリカ初代大統領ジョージ・ワシントンが子供のときに誤って父が大切にしていた桜の木を切ってしまい、正直にそれを告白したという逸話が由来といわれていますが、実際にはワシントンが子供のころにはアメリカに桜の木はなかったとされているそうです。
アメリカの桜といえば、1912年に当時の東京市長、尾崎行雄がソメイヨシノ約3,000本を米国に寄贈し、その返礼としてアメリカから日本へハナミズキが贈られたことがよく知られています。
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種類別花言葉
▪八重桜
【Double cherry blossoms】
「おしとやか」「豊かな教養」
ヤエザクラは、八重咲きになるサクラの総称で品種もさまざまです。カンザン、フゲンゾウ、ヤエベニシダレなどが有名。またヤエザクラは、野生のヤマザクラに対して、人里に咲く桜ということからサトザクラとも呼ばれます。
開花時期は、多くの品種は、ソメイヨシノに比べて開花期が1~2週間ほど遅いです。
▪ソメイヨシノ (染井吉野)
【Yoshino cherry】
「純潔」「優れた美人」
江戸末期から明治初期に江戸の染井村の造園師や植木職人によって育成されたソメイヨシノ。観賞用のサクラの代表種。花弁は5枚で葉が出る前に花が開きます。
開花時期は、3月中旬頃です。
▪シダレザクラ(枝垂れ桜)
【Weeping cherry】
「優美」「ごまかし」
シダレザクラは、枝がやわらかく枝垂れる桜の総称で品種も様々です。ヤエベニシダレやベニシダレなどが有名です。
開花時期は、3月下旬頃です。
▪ヤマザクラ(山桜)
【Wild cherry blossoms】
「あなたに微笑む」「純潔」「高尚」「淡白」「美麗」
日本の野生の桜の代表的な品種で和歌にも数多く詠まれています。葉芽と花が同時に開くのでソメイヨシノと区別する際の特徴になります。「吉野の桜」とは本来この山桜を指し、日本の象徴とされた桜です。
開花時期は、3月~4月頃です。(同じ場所に育つものでも開花時期に一週間程度のずれがあります)
サクラの語源
「咲く」に複数を意味する「ら」を加えたもの、日本神話に登場する女神・木花咲耶姫(コノハナノサクヤビメ)のサクヤをとったもの、など諸説あります。
誕生花
3月19日(シダレザクラ)
3月28日(ソメイヨシノ)
4月1日、4月9日、4月11日(ヤエザクラ)
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まとめ
日本人にとって春の花の中で、最も特別な存在となっている桜の花。関東以西の平地では新年度が始まる3月~4月に開花しますので、人生の転機を彩る花としてとても愛されています。
桜の花の春色パワーをもらって、新しい年度も『頑張らないと』と、気持ちにも桜色の花がパッと咲いたような気がします。