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blue skyの絵本箱(vol.03)
大人になって子どもの時好きだった絵本を見た時、『あれっ?この絵本の絵真っ黒だったっけ?』とか、『絵が動いて見えていたよ!!』なんてこと、感じたことありませんか?
そうなんです。子どもって、黒い絵に色付けしてお話を楽しんでいたり…、絵を動かしてお話を楽しんでいたり…、絵本の世界を自分の空想の世界で楽しむことができるんです。
子どもがもっている感性は、魔法使いみたいですね。次のページへめくる時のわくわくは、とてつもない想像力を生み出しているに違いないと思います。
想像力を育てることはとても大切なことだと思います想像力がきちんと備わっていれば、思いやりのある平和な世界が生まれ続けることと思います。
今のデジタル社会だからこそ、1ページ1ページを大切にめくる絵本の世界がとても必要なのではないでしょうか?
かえるが出てくる絵本
今回はかえるが出てくるお話を集めました。かえるが顔を出す春の季節に手にするととても楽しいです。
かえるの平家ものがたり(小学校高学年向け)
文/日野十成
絵/斎藤隆夫
福音館書店
まず、和のタッチで描かれた絵がとてもとても素敵です。是非手に取って見ていただきたい芸術作品です。
平家物語がかえる達の世界で繰り広げられ、『べべんべんべん・・・』という琵琶のリズムも手伝ってテンポよく話が進みますのでとても楽しい絵本の時間を過ごせます。
高学年用の絵本選びは中々難しいですがおすすめです。
かえるの王さま(小学校中学年~)
グリム童話
絵/ビネッテ・シュレーダー
訳/矢川澄子
岩波書店
グリム童話です。やはり、グリム童話は奥が深いですね。主人公の心の動きを考えると、何度読んでも面白いです。読むたびに、感じ方が変わり新たな発見があるように思います。
感性を育てるって…こういうことなのでしょうね?
グリムの世界にゆっくりどっぷりはまってみるのもいいですね。『Blue skyの絵本箱』でもグリム童話特集ができたらいいなって思います。
おたまじゃくしの101ちゃん(小学校低学年向け)
作/かこさとし
偕成社
かこさとしさんの独特の世界観で表現された『おたまじゃくしの101ちゃん』はドキドキわくわくでとても楽しいです。
読み終えるのに15分ほどかかり少し長めのお話なのですが、主人公の101ちゃんのチャレンジが子どもたちの興味をそそりますので、聞き手の子どもたちは飽きることなく絵本の世界に引き込まれます。
読み手側もとても楽しい絵本です。
どれがぼくのおうちのなるのかな?(2歳~)■
文・絵/ロン・マリス
訳/はら しょう
アリス館
かえるくんがたくさんの穴を見つけどれが自分の家になるのだろうかと冒険するおはなしです。
たくさんの動物たちが出てきてとても楽しく、子どもの心をしっかり絵本の中へ引き込む絵本です。きっと、お気に入りの絵本になることだと思います。
絵本作家アーノルド・ローベルの作品
『ふたりは・・・』
がまくんとかえるくんを主人公にしたシリーズもので、テーマはふたりの友情や思いやりです。
「ふたりはともだち」「ふたりはいっしょ」「ふたりはきょうも」「ふたりはいつも」の4冊があります。
絵本というより絵がいっぱいの短編集です。絵は挿絵という感じでとてもかわいいです。
とてもシンプルなお話ばかりで、大人が読んでも癒され、心がほっこりします。
ふたりはともだち(小学校低学年~)
作/アーノルド・ローベル
訳/三木 卓
文化出版局 ミセスこどものほん
小学校1年生の国語の教科書にも採用されている『おてがみ』という短編のおはなしが入っています。
「はるがきた」「おはなし」「なくしたボタン」「すいえい」
「おてがみ」の5つの短編で構成されています。
ふたりはいっしょ
「よていひょう」「はやくめをだせ」「クッキー」「こわくないやい」「がまくんのゆめ」の5つの短編で構成されています。
ふたりはきょうも
「あしたするよ」「たこ」「がたがた」「ぼうし」「ひとりきり」
の5つの短編で構成されています。
ふたりはいつも
「そりすべり」「そこのかどまで」「アイスクリーム」「おちば」「クリスマス・イブ」の5つの短編で構成されています。
まとめ
絵本に出てくるかえるは、どのかえるもとっても可愛いです。絵本を通して自然に興味を持ち、命あるものを大切に思いやる心の教育に絵本を手にすることは役立つと思います。
上手に読んであげる必要はないと思います。大人が心を込めて優しく読んであげれば、『心のサプリメント』として効果は絶大だと思います。